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ヴイエムウェア、Kubernetesランタイムを組み込んだ新版「vSphere 7」を5月1日までに提供

2020年3月11日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヴイエムウェアは2020年3月11日、コンテナ管理基盤のKubernatesを組み込んだサーバー仮想化基盤の新版「VMware vSphere 7 with Kubernetes」を発表した。LinuxなどのOS上でKubernetesを動作させるのではなく、VMware ESXi上でKubernetesがネイティブに動作する。パッケージ製品「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」の一部として2020年5月1日までに提供を開始する。

 vSphere 7 with Kubernetesは、サーバー仮想化基盤であるvSphereに、コンテナ管理基盤であるKubernatesを組み込んだ製品である(関連記事「Kubernetesを企業で使えるようにする」、ヴイエムウェアが「VMware Tanzu」の意義を説明)。これまで「Project Pacific」と呼んでいた製品である。

 vSphere 7 with Kubernetesでは、実態として、サーバー仮想化基盤であるVMware ESXi上に、Kubernetesのエージェント機能(kubeletを改良したSpherelet)とコンテナランタイムを実装している。さらに、仮想マシンを管理するVMware vCenter Server側に、Kubernetesのマスターサーバー機能を実装している(図1)。

図1:vSphere 7 with Kubernetesの概要。サーバー仮想化基盤のVMware ESXi上で直接、Kubernetesのコンテナ実行環境が動作する(出典:ヴイエムウェア)図1:vSphere 7 with Kubernetesの概要。サーバー仮想化基盤のVMware ESXi上で直接、Kubernetesのコンテナ実行環境が動作する(出典:ヴイエムウェア)
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 LinuxなどのOS上でKubernetesを動作させるのではなく、VMware ESXi上で直接Kubernetesが動作する。これにより、物理サーバー環境でLinuxなどのOSを動作させてKubernetesを導入した場合よりも高速に動作するとしている。

 開発者は、Kubernetes環境の操作用コマンド「kubectl」を使って、コンテナだけでなく仮想マシンも操作できる。これにより、インフラの調達が容易になる。一方、IT管理者は、vSphere ClientやvCenterなどを介して、仮想マシンと同様にコンテナ環境を監視・管理できる(図2)。

図2:IT管理者はvSphere ClientやvCenterを通じて仮想マシン同様にコンテナを管理できる。開発者は、KubernetesのAPIなどを介してコンテナを仮想マシンを調達できる(出典:ヴイエムウェア)図2:IT管理者はvSphere ClientやvCenterを通じて仮想マシン同様にコンテナを管理できる。開発者は、KubernetesのAPIなどを介してコンテナを仮想マシンを調達できる(出典:ヴイエムウェア)
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 vSphere 7 with Kubernetesは、パッケージ製品「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」の一部として提供する。同パッケージには、Kubernetesランタイム「VMware Tanzu Kubernetes Grid」と、仮想化基盤のvSphere 7のほか、ネットワークのNSX、ストレージのvSAN、運用管理のvRealize、――などが含まれる。

 なお、KubernetesランタイムのVMware Tanzu Kubernetes Gridは、vSphere以外の環境でも動作する。例えば、AWS(Amazon Web Services)などのパブリッククラウドで動作する仮想マシン環境にもデプロイできる。現在利用可能なパブリッククラウドはAWSだけであり、AzureとGoogle Cloud Platformは今後対応する。

 vSphere 7では、Kubernetes関係以外にも機能を強化した。例えば、ライフサイクル管理機能を強化し、vSphereを稼働させるサーバー機のファームウェアなどについても構成管理やアップデートができるようになった。

 HCI向けの分散ストレージソフトウェアであるvSANも、vSAN 7にアップデートした。新版では、データ領域を個々の仮想マシンからNFSでマウントしてファイルストレージとして利用できる機能を追加した。さらに、コンテナ向けの永続ストレージをvSANのデータ領域から切り出せるようにした。

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ヴイエムウェア、Kubernetesランタイムを組み込んだ新版「vSphere 7」を5月1日までに提供ヴイエムウェアは2020年3月11日、コンテナ管理基盤のKubernatesを組み込んだサーバー仮想化基盤の新版「VMware vSphere 7 with Kubernetes」を発表した。LinuxなどのOS上でKubernetesを動作させるのではなく、VMware ESXi上でKubernetesがネイティブに動作する。パッケージ製品「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」の一部として2020年5月1日までに提供を開始する。

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