NTTデータNJKは2020年7月13日、AR(拡張現実)などxR技術を適用したSIサービス「STYLY.biz」を2021年春から開始すると発表した。これに先立ち、2020年7月からバーチャル展示会、トレーニング、不動産内覧などの事業にxRを活用しようと検討している企業とともに実証実験を始める。特定の業種・業界向け専用機能や、利便性のあるUI・アバターなどの実装を進めていく。
NTTデータNJKの「STYLY.biz」は、ARなどxR技術を適用したSIサービスである(図1)。Psychic VR LabのxR技術と、組み込み開発分野におけるNTTデータNJKのシステム開発ノウハウを組み合わせた。xR導入時の課題抽出や要件定義、要望に合わせたコンテンツの制作とシステム開発、保守運用までをトータルで支援する。ユーザー企業に合わせて既存サービスにxRを融合するカスタム構築が可能である。
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採用するxR技術群は、マルチデバイスで動作する。例えば、ARと連携したWeb会議では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に依存することなく、オンラインWeb会議で特定の会議参加者に3Dオブジェクトを見せることができる。画面に表示されたQRコードを読み込むことで、会議中の参加者間でスマートフォンやタブレット越しに3Dオブジェクトを共有できる。
HMDを付けた複数人で同時に仮想空間に入り、空間内で仮想体験を行いながら会話や移動を行って、コミュニケーションを図ることもできる。
バーチャルな世界でのミーティング、社員のトレーニング(研修)、展示会、モデルルーム内覧、工場やショールームの見学、博物館での作品鑑賞、商業施設の空間オブジェなど、業種業態を問わず様々な企業での導入が可能である。