富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2020年11月9日、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発できるツール「OutSystems」の販売を開始した。開発元は米/ポルトガルのOutSystems(日本法人:OutSystemsジャパン)。価格(税別)は個別見積もり。販売目標は4年間で4億5000万円。
富士通SSLは、開発ツールであるOutSystemsの販売を開始した(図1)。OutSystemsは、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発できる“ローコード開発”ツールである(関連記事:ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。ソースコードを書かずに、GUIの操作だけでアプリケーションを構築できる。
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再利用可能なモジュール、UIコンポーネント、外部サービス連携コネクタ、各種ライブラリを提供する。要件に合わせて、これらの部品を独自に開発して追加することもできる。開発した設計情報は、リポジトリサーバーで管理する。バージョン管理やソフトウェアの依存関係管理といった、ソフトウェアの開発工程に必要な機能群を一通り提供する。
富士通SSLは、OutSystemsの販売にあたり、SIベンダーとして高速開発のノウハウを蓄積していることをアピールしている。10年以上にわたって全社でアジャイル開発に取り組んでおり、社内コミュニティの設立や、スクラム実践・アジャイル開発事例の中で、高速開発のノウハウを蓄積してきたとしている。2020年4月にはエンジニアの育成組織「ソリューション開発道場」を設立し、同取り組みの開発環境としてOutSystemsを活用している。