[新製品・サービス]

マクニカ、LiDARセンサーを活用した物体認識機能の構築支援サービスを開始

2021年4月15日(木)IT Leaders編集部

マクニカは2021年4月14日、韓国Seoul Roboticsとパートナーシップを締結し、LiDAR(光検出・測距)を利用した物体認識機能を構築するためのサービスを発表し、国内での提供を開始した。用途に適したLiDARの選定から認識ソフトウェアの開発支援までをワンストップで支援する。

 LiDAR(Light Detection and Ranging:光検出・測距、ライダー)は、レーザーが物体から反射し返ってくるまでの時間を計測することで、対象となる物体との距離を正確に計測するリモートセンシング技術である。自動運転車での利用が知られるが、これ以外にも建設機械、鉄道、船舶、セキュリティ用途での利用が増えている。米アップルがiPhoneやiPadのセンサーに採用したのはその一例である。

 マクニカによると、対象となる物体を検出することに加えて、車、歩行者、自転車など「その物体が何であるのか」を認識することの重要性が高まっているという。ただし、LiDARを活用した認識システムの開発は難しく、対象となる物体を認識するためには、データの収集、AIを活用した認識アルゴリズムの構築、テスト走行、システム修正、などが必要になる。ゼロから開発する場合は、多くの時間と労力が必要になる。特定のLiDARに依存しないソフトウェアを開発する必要もあるという。

 これらの課題を踏まえて、マクニカは韓国Seoul Roboticsのソフトウェアを採用した(画面1)。マクニカは、Seoul Roboticsのソフトウェアを用いて、市場に出ている各種LiDAR製品をベースに物体認識ソフトウェアを構築するためのサービスを国内で提供する。複数の異なるメーカーのLiDARを同一のインタフェース上で管理できる。

画面1:LiDARセンサーを活用した物体認識機能の利用イメージ(出典:マクニカ)画面1:LiDARセンサーを活用した物体認識機能の利用イメージ(出典:マクニカ)
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 新サービスによりマクニカは、ユーザー企業が取り組む、LiDARを活用したアプリケーションの開発に要する時間・労力の削減や早期の市場投入を支援する。用途に適したLiDARの選定から、認識ソフトウェアの開発支援までワンストップで支援する。自動車のほか、セキュリティや建設現場など、各種の用途を想定している。

 なお、Seoul Roboticsは、マシンラーニング(機械学習)を用いた画像認識基盤を開発する企業。各種のLiDARおよび3Dセンサーと互換性のある独自のソフトウェアを開発している。2017年の設立以来、世界中のOEM、システムインテグレータ、政府機関と提携している。

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