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RPAソフト新版「WinActor Ver.7.2.1」、Excel/CSV形式の雛形からシナリオを自動生成

2021年4月19日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2021年4月19日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェアの新版「WinActor Ver.7.2.1」の販売を開始した。新版では、表形式(Excel、CSV)の「シナリオひな型ファイル」からWinActorシナリオを自動生成する機能を追加した。

 WinActorは、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)が開発・提供するRPAソフトウェアである。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行う各種の操作を「シナリオ」として記録し、これを人間に代わって自動で実行できる。操作対象の既存システムに手を加えることなく、これまで人手で行ってきた定型的な繰り返し作業や、複数システムにまたがるデータの投入作業などを自動化できる(関連記事RPAソフト新版「WinActor Ver.7.2.0」、ノーコードでシナリオを作成できるエディタを搭載)。

 新版では、表形式(Excel、CSV)の「シナリオひな型ファイル」から、WinActorのシナリオを自動生成できるようにした(画面1)。自動化したいPCの操作手順を所定のファイルに記載しておくだけで、WinActorのシナリオを自動で生成できる。

画面1:表形式(Excel、CSV)の「シナリオひな型ファイル」から、WinActorのシナリオを自動生成できるようにした(出典:NTTアドバンステクノロジ)画面1:表形式(Excel、CSV)の「シナリオひな型ファイル」から、WinActorのシナリオを自動生成できるようにした(出典:NTTアドバンステクノロジ)
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 一般に、業務分析ソフトウェアが出力するレポートの記述レベル(粒度)は、人の作業単位である。一方、RPAのシナリオは、人の作業単位よりも細かい、PC操作の記述レベルが必要になる。

 これまでは、業務を知る担当者が、業務分析ソフトウェアのレポートを分析した上で、RPAシナリオ向けの記述レベルへと手動で変換する形でシナリオを開発していた。

 今回、表形式(Excel、CSV)の「シナリオひな型ファイル」からWinActorのシナリオを自動生成できるようになったことで、業務分析ソフトウェアとWinActorとのギャップを埋めやすくなった。業務分析ソフトウェアの出力をシナリオひな型ファイルの記述レベル(粒度)に近いものとすることで、半自動でWinActorのシナリオを生成できるようになった。

 新版ではまた、初心者向けのノーコードエディタ「WinActor Storyboard」のUIを改善した。シナリオの全体構造を表示する機能を追加した(図1)。長いシナリオを編集する際にも、編集中の位置を把握しやすくなった。さらに、シナリオの編集効率を上げるため、ショートカットキーを使えるようにした。コピー(Ctrl+C)やペースト(Ctrl+V)などが利用できる。

図1:初心者向けノーコードエディタ「WinActor Storyboard」のUIを改善した(出典:NTTアドバンステクノロジ)図1:初心者向けノーコードエディタ「WinActor Storyboard」のUIを改善した(出典:NTTアドバンステクノロジ)
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 新版では、SaaSとの連携も強化した。Microsoft 365やGoogle Workspaceのアプリケーション(ドライブ、スプレッドシート)をWebブラウザで操作できるようにした。OneDrive上に格納したExcelファイルをMicrosoft Graph APIを利用して操作できるようにした。GmailのAPIを利用してメールを送受信できるようにした。

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