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RPAソフト新版「WinActor Ver.7.2.0」、ノーコードでシナリオを作成できるエディタを搭載

現場の業務担当者みずからシナリオを開発可能に

2021年1月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2021年1月27日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」の新版「Ver.7.2.0」の販売を開始した。新版では、現場の業務担当者でも部品を並べるだけでシナリオを作成できるノーコード型のシナリオエディタ「WinActor Storyboard」を搭載した。

 WinActorは、国産のRPAソフトウェアである(関連記事RPAソフト新版「WinActor Ver.7.1.1」、日本語・英語の両Windowsで同一シナリオを実行)。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行う各種の操作を「シナリオ」として記録し、これを人間に代わって自動で実行できる。操作対象の既存システムに手を加えることなく、これまで人手で行ってきた定型的な繰り返し作業や、複数システムにまたがるデータの投入作業などを自動化できる。

 新版では、直感的に部品を並べるだけでシナリオを作成できる、ノーコード型のシナリオエディタ「WinActor Storyboard」を搭載した(画面1)。シナリオの作成作業からプログラミング要素を排除している。作業単位ごとにあらかじめ用意してある部品「シナリオポッド」の中から、必要なものを選んで並べるだけでシナリオを作成できる。

画面1:WinActor Storyboard画面イメージ(出典:NTTアドバンステクノロジ)画面1:WinActor Storyboard画面イメージ(出典:NTTアドバンステクノロジ)

 ユーザーのレベルに合わせて、標準エディタとプログラマ向けのスクリプト言語を合わせ、3つの開発環境を使い分けられるようになった。今回追加したWinActor Storyboardは、もっとも簡単にシナリオを作成できる。ITの専門家ではない現場の業務担当者みずからシナリオを開発できる。

 サンプルシナリオやライブラリをダウンロードできる「WinActor Brain Cloud Library」のコンテンツも充実させた。1600種類以上のライブラリを用意した。必要なライブラリを検索してシナリオに組み入れることができる。これらは、従来のフローチャート型の開発で利用できる。

 RPAの操作対象として、Windowsのオブジェクトを認識する手段を拡充した。Microsoft UI Automationを利用したオブジェクト認識と、Chromium版Microsoft Edgeの自動記録モードを使えるようにした。これまで画像のマッチングなどで操作していたアプリケーションに対しても、オブジェクト認識で操作内容を記録し、実行できるようにした。

 条件に合致したアイコンやUIを探す画像認識機能(WinActorEye)も強化した。「形状」、「指定色」、「色分布」に着目して画像を検索できるようになった。従来の画像マッチングと合わせて利用することで、画像認識の精度が向上する。

 シナリオ実行中はスクリーンセーバーを起動させない設定が可能になった。これまでは、シナリオ実行中に長時間の待機が発生する場合や、ユーザーのいない時間帯にシナリオを実行させる場合に、スクリーンセーバーが起動してシナリオの実行が失敗するケースがあった。今回、スクリーンセーバーを解除してシナリオを実行させられるようにした。

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