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船井総研とサイボウズ、デジタル変革を担う人材を育成するプログラムを共同開発

2021年6月8日(火)IT Leaders編集部

船井総合研究所とサイボウズは2021年6月7日、デジタル変革を担う人材を育成する研修プログラム「3ヶ月集中デジタル人財育成研修 デジタル右腕」を共同で開発したと発表した。中小企業を主な対象として2021年7月より提供する。自社の経営課題を発見し、課題に適合するITツールを導入できる人材の育成を促進する。期間は3カ月(全12回)で、研修受講料(税込み)は33万円となっている。

 船井総合研究所とサイボウズは、研修プログラム「3ヶ月集中デジタル人財育成研修 デジタル右腕」を共同提供する背景として、中小企業において、ITツールを活用した新たな働き方への対応や生産性向上の重要性が高まっている状況、その一方でIT人材不足などからITツールの活用が進んでいない現状を挙げる。

 船井総合研究所は、業種業界別の課題に応じたコンサルティングサービスを、年間5400社を超える顧客企業に対して提供している。近年、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に注力する同社は、「DXの推進にあたって専任のリーダーが必要だが、多くの企業において、DXを推進するリーダー格の人材が不足している」と指摘する。

 サイボウズは、ローコード/ノーコード開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」を通して、顧客企業の業務改善を支援してきた。同社は、ITツールを活用して効果を出すためには、ツールの活用方法だけではなく、自社の経営課題を把握し、自社に適合したITツールの効果的な活用を考える力が必要となると指摘する。「ITツールを効果的に使うノウハウを体系的に学習できる機会が少ないことが、デジタル変革が進まない大きな原因の1つとなっている」(同社)

 今回、両社はDXを担う人材を育成する研修プログラムを共同で開発した。両社の強みを合わせるかたちで、ITツールを効果的に導入するためのプロセス設計方法や、具体的なITツールの使い方、ITツールを活用する上で必要な一連のスキルを体系的に学習できるとしている。

 研修プログラムは、3カ月にわたり、「生産性向上編」「売上向上編」「組織運営編」という3つのカテゴリーにおいて、講座とワークショップを提供する。受講者は、各カテゴリーで学んだ内容を自社の課題に当てはめ、システムの活用に落とし込んだ最終課題を発表する(図1)。

図1:研修カリキュラムの構成図(出典:船井総合研究所、サイボウズ)図1:研修カリキュラムの構成図(出典:船井総合研究所、サイボウズ)
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