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ウイングアーク1st、BIツール新版「Dr.Sum Ver.5.6」、Pythonによるデータ処理が可能に

2021年9月22日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ウイングアーク1stは2021年9月22日、BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトウェア新版「Dr.Sum Ver.5.6」の提供を開始した。新版では、Pythonとの連携機能を実装した。Dr.Sumのデータベースに格納してあるデータをPythonスクリプトで処理し、結果をテーブルに保持するという使い方ができるようになった。価格(税別)は、345万円(1サーバー、初年度の保守費込み)から。

 ウイングアーク1stの「Dr.Sum」は、データベース機能を備えたBIソフトウェアである。中核機能として、インメモリー型のデータベースエンジンを搭載している。企業情報システムのデータを高速に集計するエンジンとして利用できる。データを分析・可視化する手段として、Excel画面、Web画面、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」などを利用できる(関連記事ウイングアーク1st、BIツール新版「Dr.Sum Ver.5.5」、Excelからデータを更新可能に)。

 新版(Ver.5.6)では、Pythonとの連携機能を実装した。Dr.Sumのデータベースに格納してあるデータをPythonスクリプトで処理し、結果をテーブルに保持するという使い方ができる(図1)。Pythonの特徴は、統計解析のためのライブラリや、マシンラーニング(機械学習)モデルを構築するためのライブラリなどが豊富に揃っている点である。

図1:Dr.Sumで実現するマシンラーニング(機械学習)のオペレーション(出典:ウイングアーク1st)図1:Dr.Sumで実現するマシンラーニング(機械学習)のオペレーション(出典:ウイングアーク1st)
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 Pythonとの連携機能を加えた背景として同社は、日々の業務から取得できるビッグデータをアルゴリズムを用いて分析し、需要予測による在庫最適化や予知保全などで業務に活用するニーズが高まっていることを挙げる。なお、Dr.Sumはもともと、データの前処理、エラー発生時のログ出力、分析結果の業務部門への共有など、マシンラーニングを運用するために必要な機能を備えている。

 新版では、インメモリーエンジンも強化した。集計速度を改善し、SQL関数も増やしている。非等価結合として、条件式に「>」「<」「<=」「>=」「!=」「BETWEEN」「LIKE」を指定可能になった。「QUARTER」「DAYNAME」「MONTHNAME」などの関数も追加している。

 管理クライアントソフトウェアの機能も強化した。ログ閲覧、SQL実行時の入力補助、パフォーマンス監視、などを強化した。多言語対応も図った(一部の管理クライアントソフトウェアで21言語を使えるようになった)。ウイングアーク1stのMotionBoard Ver.6.2以降とDr.Sum Datalizer for Excelが連携できるようになった。

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