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NEC、顔認証システムの短期導入パッケージ、入退管理と決済を中心に複数の構成例

2021年10月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2021年10月12日、顔認証システムの短期導入システムパッケージを同年11月中旬から販売開始すると発表した。同社の生体認証やID連携の機能群を利用し、オフィスや複合商業施設などへの短期導入を可能にする。価格例(税別)として、入退管理システムと連携するタブレット型顔認証システムの場合初期費が1500万円から、月額41万円から。販売目標として、スマートビルディング関連事業で2025年度売上300億円を掲げる。

 NECは、顔認証システムの短期導入システムパッケージを同年11月中旬から販売開始する。NECがこれまで提供してきた生体認証やID連携の機能群を利用し、オフィスや複合商業施設などそれぞれの導入場所に対して簡単かつ短期間に導入できるようにした。提供するシステムの用途として、入退管理システムと決済システムの2つを想定している。

 入退管理システムの利用例を示している。顔認証によって、ビルやフロア入口のエントランスゲートを、セキュリティを保ちながらスムーズに入退場できるようになる。立ち止まらずにゲートを通過できるウォークスルー型や、タブレットで完結するタイプなど、豊富な提供バリエーションを用意した。既存の入退管理システムをそのまま活用するための、既存の入退管理システムとの連携機能も用意した(図1)。

図1:顔入退システムの提供形態(出典:NEC)図1:顔入退システムの提供形態(出典:NEC)

 システム構成例として、既存の入退管理システムとの連携機能を備えたタブレット型(顔入退タッチポイント20カ所)の顔認証システムの場合、価格(税別、以下同)は、初期費が1500万円からで、月額41万円から。入退管理システムとの連携機能を持たない受付タブレット型(顔入退タッチポイント2台)の場合、初期費が300万円からで、月額32万円から。

 決済システムの利用例では、顔認証によって、ビル内の売店や食堂などで現金やクレジットカードを取り出すことなく決済できる。顔認証とPINコードによる2要素認証が使えるほか、マスク着用時も顔認証決済ができる。既存の店舗システムやPOSと接続可能で、対面レジ、セルフPOS、食堂などの多くのシチュエーションで利用できる。例えば、カフェテリアでは、トレーから手を放すことなく、会計台にトレーを置くだけで決済できる(図2)。

図2:顔決済システムの提供形態(出典:NEC)図2:顔決済システムの提供形態(出典:NEC)

 システム構成例として、POS改造不要型(有人レジ5カ所、POS決済情報との連動なし)の場合、初期費が330万円からで、月額16万円から。

「顔認証エッジデバイス」を提供

写真1:「NEC 顔認証エッジデバイス」の外観(出典:NEC)

 NECは、2021年11月下旬に、顔認証機能を備えたエッジコンピュータ「NEC 顔認証エッジデバイス」(写真1)の提供も開始する。顔認証、なりすまし対策機能、人感センサーによるタッチレス起動機能など、顔認証のための各種機能を標準で備えている。価格は、ハードウェア端末、システム連携ソフトウェアなどを含んで35万円から。

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