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Arcserve、クラウドバックアップの初期データをNASで物理的に運搬するオプションを提供

2021年11月30日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Arcserve Japanは2021年11月30日、「Arcserve UDP Cloud Hybrid バックアップデータ運搬オプション」を発表した。同年12月1日から提供する。オンプレミスで運用中の「Arcserve UDP」のバックアップデータを、クラウド型データバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」に移行する際、物理メディアのNASを用いて移行するオプションサービスである。

 Arcserve Japanの「Arcserve UDP Cloud Hybrid」は、同社のデータバックアップソフト「Arcserve UDP」のデータレプリケーション先となるクラウドサービスである。オンプレミス環境でArcserve UDPを利用するユーザーに、Arcserve UDPで管理するバックアップ済みデータをクラウド(Arcserve UDP Cloud Hybrid)にレプリケーション(複製)する機能を提供する。データを保管するデータセンターは、同社が国内で運用している(関連記事Arcserveがクラウド型のデータバックアップサービス、オンプレミスの複製やダイレクト保存が可能)。

 今回、「Arcserve UDP Cloud Hybrid バックアップデータ運搬オプション」を提供する。最初にオンプレミスのバックアップデータをクラウドに複製する際に、インターネット回線を利用せず、Arcserve Japanが送付するNASを使ってデータを物理的に運搬する。ユーザーは、手順書に沿ってNASにバックアップデータを複製することで初回のデータ複製が行える。

 「一般に、数TBから数十TB規模のバックアップデータをオンプレミスのサーバーに蓄積している場合、インターネット回線越しのクラウドへの初期データ同期には、週単位の時間がかかることがある。この間、管理者は回線帯域の逼迫と本番業務への影響を気にし続けなければならない。物理NASでデータを運搬することで、数TBを超えるデータ転送がネットワークに与える帯域負荷を回避できる」(同社)。

 価格(税込み)は、物理NAS×1台(有効ストレージ容量45TB)を使ったサービスが、1回あたり22万円。45TBを超えるデータを複製する場合は要問い合わせ。なお、同サービスは、Arcserve UDP Cloud Hybridの東日本リージョン(東京都多摩地区)で利用できる。西日本リージョン(大阪)では利用できない。

 なお、Arcserve UDPは、OSを含めたシステムイメージを丸ごとブロックレベルでバックアップするイメージバックアップソフトである。前回のバックアップ時からの差分だけを転送する増分バックアップ機能や、バックアップ対象サーバー側でのデータ重複排除など、バックアップ量/時間を短縮する機能に注力している(関連記事イメージバックアップ新版「Arcserve UDP 8.1」、管理コンソールを多要素認証化)。

 Arcserve UDPのソフトウェアは、バックアップ対象マシン(Windows、Linux)に導入するエージェントソフトウェア、バックアップスケジュールを管理する管理コンソール、バックアップイメージを格納する復旧ポイントサーバーで構成する。ジョブ管理ソフトウェアなどからバックアップ処理を実行できるように、WindowsのPowerShell環境で利用可能なコマンドラインプログラムも提供する。バックアップ済みデータのレプリケーション先となるクラウドサービスとしてArcserve UDP Cloud Hybridも提供している。

関連キーワード

Arcserve / Arcserve UDP / NAS / BCP/DR / イメージバックアップ

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