リコーは2022年6月23日、Web会議用デバイス「RICOH Meeting 360 V1」を発表した。同年6月30日から提供する。リモート参加者のいるWeb会議を想定したカメラ搭載マイクスピーカーで、Web会議システムが動作する1台のPCにUSBで接続して使う。360度カメラで会議室全体・参加者全員の様子を映し出すと共に、発言者を自動認識し自動でクローズアップする。価格はオープン。
リコーの「RICOH Meeting 360 V1」は、リモート参加者のいるWeb会議を想定したカメラ搭載マイクスピーカーデバイスである。Web会議システムが動作する1台のPCにUSBで接続して使う。同社が動作を確認しているWeb会議システムは、Microsoft Teams、Zoom、Cisco Webex、Google Meetの4製品である。
特徴は、会議室の全景を映す半天球の360度カメラを搭載していることである。360度映像を自動で分割し、露出を補正して出力する。会議室の全景と参加者全員の様子が分かるほか、参加者の声を認識し、話者を自動でクローズアップして画面に映す。「会議中に、参加者全員の表情を逃さずに表示する。リモート参加者から見て、だれが話しているのかなどが分かりやすい」(同社)という(写真1)。
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無料で提供される専用ユーティリティソフト「RICOH Meeting 360 Apps for Windows」を使えば、映像の方向やズームの設定が可能になる。ホワイトボードや特定の人物を常時拡大して表示するといった使い方ができる。また、電子黒板「RICOH Interactive Whiteboard」を接続することで、ホワイトボードに記した情報を共有できる(関連記事:リコー、会議用ホワイトボードを刷新、4K解像度と防塵IP5Xに対応)。
マイクは、約6mの距離まで集音可能な全方位マイクを3個搭載する。音声入力レベルの自動調整機能によって、マイクから遠い人や近い人の声を、座った位置に関わらずクリアに集音できるという。
主な仕様は、表1のとおり。リコーは今後、RICOH Meeting 360 V1で撮った映像や音声データを活用した議事録作成支援(議事録の保管や、発言の自動テキスト化)をクラウドサービスとして提供する予定である。
製品名 | RICOH Meeting 360 V1 | |
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カメラ仕様 | 画角 | 水平360度、垂直42度 |
キャプチャ解像度 | 3K×3K | |
出力解像度/フレームレート | 1920×1080 / 30fps | |
映像制御 | オートホワイトバランス/自動露出制御/Local Tone Mapping | |
マイク仕様 | マイク数 | 3個 |
最大集音範囲 | 6m(クローズな環境下による) | |
ノイズキャンセリング | あり | |
スピーカ仕様 | スピーカー数 | 3W×3個 |
最大音圧レベル(SPL) | 80.5dB(1m) | |
ネットワーク仕様(ファームウェア更新用) | LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | |
映像出力 | ズーム |
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表示レイアウト |
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サイズ | 本体サイズ | 110mm(奥行)×110mm(幅)×242mm(高さ) |
重量 | 1.0kg | |
インタフェース | USB | USB Type-C(USB3.1 Gen1) |
ネットワーク | RJ-45(ファームウェア更新用) | |
動作環境 | サポートOS | Windows 10/Windows 11 |
対応Web会議システム (動作確認済み) |
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推奨利用環境 (話者フォーカス利用時) |
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