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[市場動向]

オフィス内のコミュニケーション状況を音環境分析ツール「Bamiel」で可視化─コクヨとハイラブルが実証実験

2022年7月21日(木)神 幸葉(IT Leaders編集部)

コクヨとハイラブルは2022年7月20日、オフィス内コミュニケーションの可視化に関する実証実験を同年8月1日から開始すると発表した。ハイラブルの音環境分析クラウドサービス「Bamiel(バミエル)」を用いて、コクヨオフィス内で行われるコミュニケーションを可視化して検証する。

 コクヨとハイラブルは、コクヨの品川オフィス「THE CAMPUS」(東京都港区)において社内コミュニケーションの可視化に関する実証実験を2022年8月1日から12月末の期間で行う。ハイラブル(本社:東京都豊島区)は、メディア信号処理やコミュニケーション関連製品を開発・提供する、2016年設立のスタートアップ企業である。

 実証実験の背景として両社は、コロナ禍以降定着したハイブリットワークの中、物理的なオフィスは、「相対でのリアルなコミュニケーションが行える場」としての価値が相対的に高まったことを挙げる。今回、音環境分析技術を用いて、その価値の可視化を試みる。

 コクヨは社内コミュニケーションに関してさまざまな実験・検証を行ってきた。ただし、入退館や施設利用実績、AIカメラや社員位置情報データなどの取得・分析だけでは、「実際にそこで会話が行われていたか」「落ち着いた会話だったか、賑やかな雰囲気だったか」などは捉えにくかったという。

 実証実験では、ハイラブルの音環境分析クラウドサービス「Bamiel(バミエル)」を用いてコミュニケーション状況の可視化を行う。Bamielは、コミュニケーションスペースを設定し、そこでの会話を自動計測するもので、いつ、どこで会話が活性化していたかを可視化する分析機能と、リアルタイムヒートマップで会話量を可視化するデジタルサイネージ機能を備える。

 実証実験では、オフィスの会議デスクやオープンなコミュニケーションエリアにマイクを設置して、収録した音声から、「会話の多い場所と時間帯」「その場の賑わい」を数値で可視化。蓄積したデータからコミュニケーションの実態を分析する。分析結果を基に、コミュニケーションの活性化につながるオフィス家具や什器の設計・レイアウト、効果が高い施策アイデアなどの実験・検証を現場で行っていく(図1)。

図1:Bamiel活用イメージ(出典:コクヨ、ハイラブル)
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 また、分析結果データを反映しながら、コクヨのオフィス設計・構築・運用ノウハウや、Bamielの設置設計、測定・可視化・分析手法について、両社でアップデートを図っていくという。

 コクヨは、実証実験終了後の展開として、オフィスの「対面でのリアルなコミュニケーション活性化」を重要視する顧客に対し、最適な空間実現のための提案、並びに現場調査・設計・構築・運用をワンストップで支援する「コミュニケーション活性化ソリューション」の提供を予定している。

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