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セキ技研、18業務をRPAで自動化、社内で結成した“RPA委員会”が推進

2023年1月27日(金)IT Leaders編集部

FA生産設備メーカーのセキ技研(本社:新潟県南魚沼市)は、量産部品の受託生産を担うEMS事業部にRPAを導入し、出退勤時刻の確認業務など18業務を自動化した。RPA活用を円滑に進めるため、主要部署の代表者を集めた「RPA委員会」が取り組みを推進した。RPAソフトウェア「BizRobo!」を提供するRPAテクノロジーズが2023年1月26日に発表した。

 セキ技研は新潟県南魚沼市に本社のある、FA生産設備の開発設計や電子コネクタ組立工程の受託生産を行うメーカーである。同社は、量産部品の受託生産を担うEMS事業部にRPA)を導入した。出退勤打刻の漏れや日報との差異を検出し、該当者に対応依頼メールを送信する業務や発注元と生産部門の間で受注や出荷を伝達する入力作業など、合計で18業務のRPA化が完了している(図1)。

図1:RPA導入前後におけるセキ技研の業務の流れ(出典:RPAテクノロジーズ)
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 EMS事業部では、繰り返し発生する定型的な事務作業や、取引先からの大量発注への対応に追われ、社員の負担が増大していたという。そこで、「人でなければできない仕事に集中する」という方針と、「自動化可能なタスクのヒューマンエラーを早期に解消すべき」という考えから業務改革に着手。RPA6製品を比較検討し、RPAテクノロジーズのクライアント型RPAツールの「BizRobo! mini」を2021年秋に導入した。

 RPA活用を円滑に進めるため、現場からの理解・協力を重視し、主要部署の代表者を集めた「RPA委員会」を結成した。その後、効率化したい業務の選定・可視化を経て、実装しやすく効果の大きいものからロボットの社内開発を進めていった。

 ロボット化した業務のうち、EDI(電子データ交換)システムを通じて出荷情報を案内する作業では、スタッフが週1回2時間かけていた作業が日次で自動実行できるようになった。作業負担が減っただけでなく、情報が速く確実に届くようになった。このほか、出退勤時刻の確認業務では、担当者の日次の作業時間を9割削減した。

 セキ技研は今後、RPAをAIなどと組み合わせながら、経営判断に必要な情報の自動集計や可視化などにも応用していく予定である。RPAに関する実践的な知見も蓄積されてきたことから、地元企業に対するRPA導入サポートの事業化も計画している。

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