[事例ニュース]

対話型AI「ChatGPT」を営業時間外の問い合わせ対応に活用する検証─ポート

インサイドセールス自動化の実現可能性を検討

2023年2月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エネルギー業界などでマッチング事業を営むポート(本社:東京都新宿区)は2023年1月31日、米OpenAIの対話型AI「ChatGPT」を活用した問い合わせ対応システムの検証を始めると発表した。主にエネルギー事業者向けサービスへの適用可能性を探る。土日、深夜帯などでのユーザーからの問い合わせに自動対応するインサイドセールスの自動化の実現を検討する。

 エネルギー業界などでマッチング事業を営むポートは、米OpenAIの対話型AI「ChatGPT」を活用した問い合わせ対応システムの検証を開始した。ChatGPTは、AIの研究開発機関米OpenAIが2022年11月に公開した自然言語生成モデル/対話型AIである。強化学習によって人間の会話を継続的に学習しているため、流暢な会話が可能である。2022年11月末の公開以来数日でユーザー数が100万人を超え、米マイクロソフトもOpenAIに100億ドルの投資を行うと発表している。

 ポートは、検証を通じて主にエネルギー事業者向けサービスへの適用可能性を探る。土日、深夜帯などでのユーザーからの問い合わせに自動対応するインサイドセールスの自動化の実現を検討する。

 「土日や深夜帯などに電気やガスの案内についての問い合わせへの対応が難しい場合があり、翌営業時間に再アプローチをかけている。ChatGPTを活用して、ユーザーからの問い合わせに対して即時に案内可能になれば、見込みユーザーを離脱させず、結果として成約率向上につながる可能性がある」(ポート)。

 ChatGPTを活用したシステムとして、エネルギー業界向けのほかに就職サービス向けも検討中である。「キャリアコンサルタントがこれまで実施したアドバイスの音声データをテキストとしてChatGPTに学習させ、テキスト型アドバイスサービスを提供する」(同社)。

 同社は、エネルギー業界向けのインサイドセールスや就職領域のキャリアコンサルティングで、ユーザー対応の音声データを保管している。「これらのデータをテキスト化して学習データ化することで、ChatGPTの精度を向上させやすい」ことも検討している。

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