[市場動向]

東京大学、ITベンダー5社と「量子ネイティブ人材」を育成する「次世代量子科学教育推進」を開設

東芝、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機が参画

2023年3月3日(金)IT Leaders編集部

東京大学大学院工学系研究科(本部:東京都文京区)は2023年3月1日、教育プログラム「次世代量子科学教育推進」をITベンダー5社(東芝、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機)と共同で開設した。同科などで学ぶ博士課程大学院生の中で優秀な学生を対象に、「SDGsやグローバル・コモンズに適合する課題を解決する量子ネイティブ人材」を育成する。

 東京大学大学院工学系研究科の「次世代量子科学教育推進」は、量子科学技術に携わる人材の育成を目的とした教育プログラムである。東京大学の量子科学技術国際卓越大学院(WINGS-QSTEP)が、ITベンダー5社(東芝、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機)と共同で工学部研究科内に開設した(表1)。

表1:社会連携講座の概要(出典:東京大学大学院工学系研究科)
講座名 次世代量子科学教育推進
設置日 2023年3月1日
設置期間 3年間
設置責任者 工学系研究科長・工学部長
設置先 東京大学大学院工学系研究科
参画企業 東芝、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機

 量子科学技術関連分野に携わり、博士後期課程に在籍する学生に対し、量子科学から量子技術まで広く俯瞰できる研究教育プログラムを提供する。また、産業界との連携により、アカデミアだけでなく、産業界や官界といった幅広いキャリアパスの支援プログラムを提供することで、幅広い量子科学技術に精通し、速やかな社会実装を通じてSDGsやグローバル・コモンズに適合する課題を解決する人材育成を行うとしている。

画面1:量子科学技術国際卓越大学院(WINGS-QSTEP)のWebサイト
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 主体となるWINGS-QSTEPは、量子科学技術の教育研究プログラムを提供する専攻横断型大学院である。東京大学が科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業として運営する(画面1)。専攻・部局の枠組みを取り払い、横断的かつ体系的な教育プログラムを提供し、幅広く量子科学技術分野で国際的に活躍できる量子ネイティブ人材を育成することを目的としている。速やかな社会実装のためのキャリア教育も行う。

 WINGS-QSTEPは、下記の教育研究プログラムを東京大学に在籍する博士課程学生に対して提供している。

  • 幅広い視野を養成する複数教員指導システム
  • 量子科学技術に関連した量子科学技術特別講義・演習・実習
  • 企業連携講義・実習、インターンシップなどを通じたキャリア教育プログラム
  • 海外交流支援、共同研究支援
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