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TmaxSoftとソフトウェアAG、オープン化したレガシーアプリとERPの連携で協業
2023年5月15日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
韓国TmaxSoft日本法人の日本ティーマックスソフトは2023年5月12日、独ソフトウェアAG(Sofware AG)のアプリケーション連携基盤ミドルウェア「webMethods」の販売を開始した。メインフレームからオープン環境に移行した業務システムを、ERPなど他システムと連携させて高度化するためのミドルウェアとしてwebMethodsを位置づける。販売にあたってはソフトウェアAG日本法人のソフトウェア・エー・ジーと協力する。
日本ティーマックスソフトは、メインフレーム上のアプリケーションをオープン環境に移行するツール「OpenFrame」を提供している。COBOLやPL/Iで書いたレガシーアプリケーションを、再開発することなくLinuxに移行するツールである。このために必要なプリコンパイラや各種ミドルウェアを一通り提供する。JCL(ジョブ記述言語)や各種言語処理系、データベース、TPモニターなどが含まれる(関連記事:TmaxSoft、メインフレーム環境をそのままクラウドに移行する「OpenFrame onクラウド」)。
日本ティーマックスソフトは今回、メインフレームからオープン環境に移行した業務システムをさらに高度化する策として、独ソフトウェアAG(Sofware AG)のアプリケーション連携基盤ミドルウェア「webMethods」の販売を開始した。オープン環境に移行した業務システムを、SAP S4/HANAなどのERP、各種SaaS、AI/マシンラーニング(機械学習)、BI、RPAなどの各種システムと連携させやすくなる。
OpenFrameでオープン化を図り、webMethodsを適用してERPなど他システムとの連携を図るというシナリオである。この対象となるメインフレーム上のシステムとして、COBOLアプリケーションのほかに、4GL(第4世代言語)ベースの開発環境「Natural」とデータベース管理システム「Adabas」で構築したシステムを想定している。NaturalはソフトウェアAGが開発した開発環境であり、「COBOLに比べて10倍以上の生産性」(日本ティーマックスソフト)があるとしている。
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