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TmaxSoft、メインフレーム環境をそのままクラウドに移行する「OpenFrame onクラウド」

2021年3月19日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本ティーマックスソフトは2021年3月17日、メインフレームのアプリケーションをそのままクラウドに移行するプロジェクトに向けたサービス「OpenFrame onクラウド」を発表した。ミドルウェア「OpenFrame」やクラウド基盤をサブスクリプション型のPaaSとして提供する。業務提携したSBクラウドのAlibaba Cloud上で提供を開始した。

 日本ティーマックスソフトの「OpenFrame onクラウド」は、メインフレームのオープンマイグレーションのためのミドルウェア「OpenFrame」(開発元:韓国TmaxSoft)とクラウドの稼働環境をセットにして、サブスクリプション型のPaaSで提供するサービスである。

 OpenFrameは、COBOLやPL/1で書かれたレガシーアプリケーション資産を、ソースを書き換えることなく、そのままオープン環境に移行するマイグレーションミドルウェアである。必要なプリコンパイラや各種ミドルウェアを一通り提供する。オープン環境で動作するデータベースやTPモニター、JCL(ジョブ記述言語)、各種言語処理系などを提供する。

 長年運用しレガシーシステムとなったメインフレームのクラウド移行を支援する。ユーザーの要望に応じて、OpenFrameを用いたマイグレーションに熟練した技術者を必要人数分提供するSIサービスも提供する

 同社はOpenFrame on クラウドを、メインフレームをクラウド環境に移行し、さらにそこからクラウドネイティブ環境に移行するリフト&シフトを指向するサービスであると説明する(オンプレミスからクラウド環境に移行することが「リフト」、リフトしただけの状態からクラウドネイティブ環境に移行することが「シフト」)。

 同社は、レガシーシステムから一気にクラウドネイティブ環境に移行することは大きなリスクを伴うと指摘。まずは、そのままクラウドにリフトすることで、最終的なクラウドネイティブ環境へのシフトを低リスクで実現できると説明している。

 なお、日本ティーマックスソフトの実績では、OpenFrame onクラウドを用いたメインフレームのクラウド移行によって、従来のメインフレームを5年間維持するコスト(ハードウェア、ソフトウェア、運用人件費)を最大で50%以上削減できたとしている。

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メインフレーム / TmaxSoft / レガシーマイグレーション / リフト&シフト / PaaS / 韓国 / OpenFrame

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