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三菱重工グループのMHIEC、スキル管理システムを導入してエンジニア500人の力量を評価

2023年6月6日(火)IT Leaders編集部

三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、Skillnoteのクラウド型スキル管理システム「Skillnote」を導入した。エンジニアリング統括部が管轄するエンジニア約500人を対象に2022年11月から運用している。スキルデータに基づいて組織的に技術を伝承し、人材を育成する。Skillnoteが2023年6月5日に発表した。

 三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、クラウド型スキル管理システム「Skillnote」を導入した(写真1)。エンジニアリング統括部が管轄するエンジニア約500人を対象に、2022年11月から運用している。スキルデータに基づいて組織的に技術を伝承し、人材を育成することが狙い。

写真1:三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)の「川崎市橘処理センタープラント建設工事プロジェクト」の様子(出典:Skillnote)
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 MHIECは、環境プラント(都市ごみ焼却発電施設、産業廃棄物処理施設、下水汚泥処理施設など)の設計から建設、アフターサービスまでを請け負う環境装置エンジニアリング企業。事業の計画段階から、施設・設備の設計や調達、試運転から稼働後の運転支援、保守・点検、改善・改造提案と、環境プラントのライフサイクルを総合的にカバーする。

 同社は、取り扱う製品や提供サービスが多岐にわたり、多くの部門に各職種のエンジニアが従事している。エンジニアリング統括部は、エンジニアの技術伝承と人材育成を重点テーマとして掲げ、伝承すべき技術の明確化や力量管理の見直しなどの取り組みを進めている。こうした中で、エンジニアが持つ力量を正確に把握し、これらのデータを活用するための基盤作りが急務だったという。

 しかし、従来の力量管理は、ISO認証を目的にExcelや紙の帳票を使用していたため、組織改正や人事異動の際の評価情報の引き継ぎや、記録の手直しなどの煩雑さが負担になっていた。力量評価マップ(スキルマップ)と育成計画などの情報が関連付けされていなかったという。

 技術教育においては、各キャリア・階層別に求められる教育を整理した体系図はあるものの、部門ごとの専門性の違いなどもあり、運用・管理は各部門に一任されていた。このため、部門間における管理のバラツキや、実際の教育カリキュラム選定や若手向けのOJT教育が指導員に属人化され教育の質に濃淡があることが課題だった。

 そこで同社は、力量管理のデジタル化による効率化と情報の一元管理が可能なシステムを検討し、Skillnoteのクラウド型スキル管理システム「Skillnote」を導入した。Skillnoteは、従業員のスキル情報、教育情報、資格情報の一元管理、育成計画の立案、進捗管理などの機能を備えている。

 Skillnoteを採用したポイントは大きく3つある。1つ目は、組織全体だけではなく部門別の力量も把握可能な点である。フォルダ分けのように、部門別の階層構造を作れる。

 2つ目は、利用者の操作性が高いこと。従来の力量管理は、Excelによるスキルマップと紙の帳票による管理だったことから、情報検索や複数の帳票への記録などに手間がかかっていた。Skillnoteでは、これらが1つのシステム内で完結する。

 3つ目は、力量マップと育成計画機能が連動している点である。保有するスキルや資格などの力量情報をもとに、数回のクリックで育成計画を作成可能である。分析機能も備えており、登録している力量情報を用いたデータの分析も容易である。また、建設業で必要な資格の有効期限や資格者数の管理が可能な点も評価した。

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三菱重工業 / 製造 / エンジニアリング / Skillnote / 教育プログラム / 人材育成

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