[新製品・サービス]
NSW、産業用スマートグラス「RealWear」に生成AIを搭載、音声操作で保守作業を支援
2023年9月12日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
NSW(2022年8月に日本システムウエアから社名変更)は2023年9月12日、産業用スマートグラス「RealWear」に生成AIを組み合わせて現場作業を支援するシステムを開発したと発表した。同日、ユーザーに向けてトライアル環境を提供開始した。音声で対話型AIに問い合わせると、AIが回答を自然文でディスプレイに表示する。事前に社内のマニュアルなどを登録しておくと、AIがマニュアルから情報を抽出して回答を生成する。
NSWの「RealWear」は、音声認識機能を備えたハンズフリー型の産業用スマートグラスである。今回、同デバイスに生成AIのAzure OpenAI Serviceを組み合わせたシステムを開発した。工場やフィールドサポートなどの作業者に適切な情報を提供して作業を支援する(図1、関連記事:竹中工務店、スマートグラスとTeamsで建設現場を遠隔支援する検証を実施)。
図1:産業用スマートグラス「RealWear」と生成AIのAzure OpenAI Serviceを組み合わせて現場作業を支援する(出典:NSW)拡大画像表示
企業独自の情報(資料やマニュアル)をAIに学習させて使う。作業者からの音声での問いに、対話型で適切な回答を返す。遠隔支援の一部を生成AIが担うことで、熟練者の負担を軽減し、熟練者が不在の現場でも課題をタイムリーに解決できるようになる。なお、Azure OpenAI Serviceを利用することで情報が外部に漏れないようにしている。
典型的なユースケースとして設備保全を挙げている。作業・業務マニュアルや過去の改善・不具合シートなどのノウハウの中から、現場の作業者にとって適した回答を生成する。もう1つは製品サポートで、フィールドエンジニアやメンテナンス担当者が作業をしながら、ハンズフリーで製品マニュアルの内容を問い合わせられる。
今後は、遠隔支援における作業者と熟練者の対話や動画のやり取りをAIが自動的に学習し、ノウハウとして蓄積できるようにする。また、現場作業者の音声メモや撮影した写真から、AIがレポートを自動生成したり、ワークフローの入力項目を自動抽出したりできる。
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