東京都八丈町、みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズの3者は2023年12月4日、八丈島の「スマートアイランド化/サステナブルアイランド化」推進の一環として、町営温泉施設2カ所でパナソニック コネクトの顔認証システムを活用した「温泉で顔パス」の実証事業を開始したと発表した。
東京都八丈町、みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズは、八丈島の「スマートアイランド化/サステナブルアイランド化」推進の一環として、町営温泉施設2カ所(樫立温泉 ふれあいの湯、中之郷温泉 やすらぎの湯)で顔認証システムを活用した「温泉で顔パス」の実証事業を開始した(写真1)。
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同実証では、八丈島の島民を主な対象に町営温泉施設を顔認証によって手ぶらで利用できるようにする。実証期間中(2023年12月1日~2024年2月29日、3カ月間)は事前に支払った料金(10回相当)で、顔パスによって温泉に入り放題になる。
なりすましが困難で、非接触で認証できる顔認証の特性を生かしている。顔認証システムには、パナソニック コネクトの顔認証クラウドサービス「KPAS(ケイパス)クラウド」を利用する(関連記事:パナソニック、顔認証クラウドのエンジンを強化、一度に100万人を照合可能に)。
顔画像データに関しては、個人情報保護法や関連法令に則り、八丈町が入手時に利用者の事前了解を得て厳格な管理の下で運用する。同事業の開始にあたり、2023年11月13日~15日にかけて、同町において顔パスデータの登録会を開催している。
なお、パナソニック コネクトは、同社の顔認証サービスの特徴として「顔の向きや経年変化、メガネ/マスクなどの着用に影響されにくい」ことをアピールしている。空港での本人確認、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などの事例がある。