パナソニック コネクトは2023年3月28日、顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」で利用している顔認証エンジンをバージョンアップした。刷新により、本人認証エラーを従来と比べ約60%低減し、1度に照合可能な人数を従来の最大15万人から最大100万人にまで拡大した。
パナソニック コネクトの「KPASクラウド」は、顔認証機能を提供するクラウドサービスである。今回、顔認証エンジンをバージョンアップした。刷新により、1度に照合可能な人数を従来の最大15万人から最大100万人にまで拡大した(関連記事:パナソニック、顔認証エンジンを強化、認証精度が向上し一度に15万人を照合可能に)。本人認証エラーは、従来比で約60%低減した。マスクや顔の傾き、照度などの外乱に対するロバスト性も向上した。
顔認証エンジンの強化に加えて、照合アプリケーションの稼働環境を増やした。これまで提供してきたiOS/Android版の照合アプリケーションに加えて、Windows版の照合アプリケーションを2023年3月31日から提供する。顔認証を利用可能な端末の選択の幅が広がる。
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顔の検知と撮影、KPASクラウドへの顔画像の登録や照合をおこなう機能をアプリケーションに組み込むためのSDK(ソフトウェア開発キット)も提供する(図1)。SDKはJavaScriptとして実装しているため、Webアプリケーションに組み込んで利用可能である。顔認証の基本機能を提供する「KPASクラウドBasic」と組み合わせて利用する。
2023年4月からは、顔照合のための専用端末「KPASチェッカー」がKPASクラウドで利用可能になる。専用端末であることから、汎用的なタブレットやスマートフォンよりも長期間安定して稼働する。KPASチェッカーは、センサーによる写真などのなりすまし検知機能を備えている。