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食品スーパーのヤマザワ、日配品の発注作業をAI需要予測で自動化、全70店舗で稼働

2024年9月27日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

食品スーパーマーケットチェーン運営のヤマザワ(本社:山形県山形市)は2024年9月27日、日配品(卵や冷蔵食品など)の発注作業をAI需要予測で自動化したと発表した。BIPROGYの発注自動化サービス「AI-Order Foresight」を用いて、AIが自動でピックアップした商品を確認するだけで発注できるようにした。担当者ごとの品揃えのバラつきを平準化すると共に、商品の過剰発注や発注不足を減らす。

 山形県山形市に本社を置くヤマザワは、山形県と宮城県に「ヤマザワ」、秋田県に「よねや」として食品スーパーマーケットチェーンを展開している現在の店舗数は70店舗(山形県内44、宮城県内19、秋田県内7)である。

 同社は、日配品(卵や冷蔵食品など)の発注作業を、AIを活用した需要予測によって自動化し、全70店舗で稼働を開始した。AIが自動でピックアップした商品を確認するだけで発注できるようにしている。担当者ごとの品揃えのバラつきを平準化するとともに、商品の過剰発注や発注不足を減らす。

 以前から利用するBIPROGYの発注自動化サービス「AI-Order Foresight」によって発注作業の自動化を図っている。AI-Order Foresightは、販売実績・気象情報・特売企画情報などの各種データを基に、小売店舗における日々の商品発注数を自動算出する。自動チューニング機能を備えたAIにより、メンテナンスフリーで運用できる(図1関連記事山形県の食品スーパーが“デジタル値引きシール”を検証、POS連携で売価変更を自動化

図1:ヤマザワ全70店舗で運営するAIによる日配品発注自動化システムの概要(出典:ヤマザワ)
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 同社は以前から一般食品や雑貨などを扱うグロッサリーや住居関連商品については、基準在庫補充方式(一定数量を販売したら補充する方式)による自動発注を実現していた。しかし、日配品は消費・賞味期限があり、販売期間が短いため、既存の自動発注システムが利用できず、手作業で発注せざるをえなかった。また、日配品の発注数量は担当者の経験や勘で決めており、発注作業の効率化や平準化が必要だったという。

 ヤマザワは今後、生鮮食品のアウトパック品など、他カテゴリーについてもAI需要予測による自動発注を計画している。

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