キリンビバレッジ(本社:東京都中野区)は、事業設備にまつわるコスト削減を図るべく、新たな設備保全システムを導入した。同社の湘南工場とグループ会社の信州ビバレッジの一部から、八千代ソリューションズのクラウド型設備保全ソフトウェア「MENTENA」の導入を始めた。八千代ソリューションズが2024年10月29日に発表した。
キリンホールディングスグループで清涼飲料商品を中心とした商品・サービスを提供するキリンビバレッジ。近年は、ヘルスサイエンス関連サービスやケミカルリサイクル技術の導入に向けた検討などにも取り組んでいる。
同社の工場ではこれまで、修繕費に関するデータの電子化や一元管理、可視化が十分に行えず、修繕費が適正かどうかを判断しづらい状況にあったという。
そこで、データに基づいた保全計画・実施状況の可視化と、それによる修繕費の適正化を図るべく、設備保全システム導入の検討に入った。検討段階では、グループ会社で運用中のオンプレミスシステムも候補に挙げていた。同社によると、そのシステムは、機能は充実していたものの度重なる改修でシステムが複雑化し、使いこなすことが難しいという判断だったという。
検討の末、八千代ソリューションズのクラウド型設備保全ソフトウェア「MENTENA(メンテナ)」(画面1)を導入。同社の湘南工場とグループ会社の信州ビバレッジ(本社:長野県松本市)の一部から始めて自社グループ工場に順次導入していく。MENTENAの採用にあたっては、保全業務に特化していることやシンプルなデザインで人を問わずに簡単に利用できる点を評価した。
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MENTENAの導入により、設備保全情報を一元的に管理できるようになった。キリンビバレッジは新システムの下、設備管理や施設管理の現場において脱Excelやペーパーレス化を支援し、現場の働き方改革を促進している。クラウド型のシステムであることから、作業効率が上がり点検履歴の管理も容易になったとしている。
なお、八千代ソリューションズは、2024年7月に八千代エンジニヤリングによって設立されたSIベンダー。MENTENAの製品・サービス提供を親会社である八千代エンジニヤリングから承継している。