[市場動向]

NECから独立した新会社hootfolioが始動、因果分析サービス「causal analysis」を提供

2025年1月27日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2025年1月27日、同社の事業の一部を切り出して独立させた新会社のhootfolio(フートフォリオ)が同年1月1日に事業を開始したと発表した。hootfolioは、データから物事の因果関係を探索・分析するサービス「causal analysis」を提供する。サービスメニューとして、同サービスのライセンス販売およびSIサービスを提供する。

 hootfolio(フートフォリオ)は、NECの事業の一部を切り出して独立させた新会社で、データから物事の因果関係を探索・分析するサービス「causal analysis(コーザルアナリシス)」を提供している。会社設立は2024年8月で、2025年1月1日より事業を開始した(図1)。

図1:データから物事の因果関係を探索・分析するサービス「causal analysis」の概要(出典:hootfolio、NEC)
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 causal analysisは、NECのAI技術「因果分析技術」を利用している。仮説を基に手作業で分析していた因果関係の構造を、各種のデータから自動抽出する(関連記事NEC、各種のデータから物事の因果関係を探索・分析するサービス「causal analysis」を開始)。

 サービスメニューとして、同サービスのライセンスを販売するほか、伴走支援型のSIサービスを提供する。また、座学とワークショップによる同サービス活用のセミナーを開催する。

 hootfolioは「ものごとに因果関係があるかどうかを調べることがビジネスにとって重要だ」とし、洗濯用洗剤とビールの売上の例を挙げる。「双方とも夏の暑い時期に売上が伸びるという相関関係はあるが、片方の売上を上げてももう片方の売上には影響しないため、因果関係はない」(同社)。

 causal analysisがもたらす主な効果として、分析にかかる試行錯誤の時間を短縮できることと、人手では見つけるのが困難な多数の因子間の因果関係について、間接効果を含めて探索可能であることを挙げる。「分析者の主観によらないデータ分析が可能になることから、分析の質が上がる」(同社)。

 データ分析担当者が自力で因果関係を定義し、定義した因果関係を検証していた従来の作業を改善するとしている。「従来は因果関係の仮説を人手で立てる必要があり、変数が多い場合は組み合わせの数が多くなり、手に負えなかった。ユーザー行動分析などのシナリオの多くは、変数が数十を超える。100を超えることも珍しくない」(同社)。

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