ソラコムは2025年5月1日、IoTアプリケーション開発ツール「SORACOM Flux」において、三角関数や対数関数などの数学関数を利用可能にしたと発表した。センサーデータの変化率の分析やロボットの制御などに利用可能である。
ソラコムの「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」は、IoTシステムの運用を自動化するアプリケーションの開発ツールである。センサーデータやカメラ画像を、生成AIなどを使って分析/判断し、分析結果をIoTデバイスの制御に反映させる仕組みを、Webブラウザの操作のみで構築できる(画面1)。

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今回、アクションの実行条件として、三角関数や対数関数などの数学関数を利用できるようにした。位置情報の計測やジオフェンシング(特定エリアへの出入りの検出)、振動の分析、音波や電波の分析、ロボットアームの角度制御などの演算に利用可能である。
数学関数の追加に合わせ、ソラコムが「IoT DIYレシピ」と呼ぶIoTシステム開発手順書「IoTで熱中症リスクを多言語でお知らせ」を公開した。温湿度センサーで取得した温湿度の数値から、暑さ指数(WBGT)、乾燥指数、不快指数(DI)を算出。それに基づいてAIで多言語での注意喚起アナウンス文を生成・通知するシステムの開発手順を解説している。