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ネットワーク管理ツール新版「AT-Vista Manager EX 3.15.0」、データ公開用のAPIを拡充─アライドテレシス
2025年9月9日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
アライドテレシスは2025年9月2日、ネットワーク管理ソフトウェア新版「AT-Vista Manager EX Ver.3.15.0」をリリースした。新版では、外部アプリケーションからAT-Vista Manager EXの管理データを参照するためのAPIを拡充している。また、メール通知時のメールサーバー接続にOAuth 2.0を利用できるようにした。
アライドテレシスの「AT-Vista Manager EX」は、ネットワーク管理ソフトウェアである。スイッチ/ルーター、無線LANアクセスポイント、UTM(統合脅威管理)、IoTデバイスなどの機器で構成するネットワークを統合的に管理する。Windowsで動作し、Web管理コンソールを提供する(画面1、関連記事:ネットワーク管理ツール新版「AT-Vista Manager EX 3.5」、インテントベースで管理─アライドテレシス)。

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トポロジーマップ、トラフィックマップ、SNMPマネージャ、無線LANコントローラ管理などの機能を網羅する。トポロジーマップは、ネットワーク機器を認識して論理的なネットワーク構成図を自動作成する。機器の設定を容易したうえで機器の状態を色の変化で通知する。トラフィックマップは、ネットワーク機器同士のリンク速度やトラフィック量を可視化。帯域の見直しや障害発生時の1次切り分けに役立つ。
新版のVer.3.15.0では、外部アプリケーションからAT-Vista Manager EXの管理データを参照するためのAPIを拡充している。例えば、「Dynamic Asset Management API」は、AT-Vista Manager EXが管理している端末情報を一括で取得し、棚卸しや更新作業を支援する。また、「ヘルスモニターAPI」は、故障の予兆検知・対処を可能にする。
セキュリティ面では、ログイン時の認証手段として、時限式のワンタイムパスワードに対応した。認証アプリに、Google Authenticator、Microsoft Authenticator、Authy、LastPass Authenticatorなどを利用できる。
また、アラートなどをメールで通知する際に、メールサーバーとの接続(SMTP AUTH)にOAuth 2.0のアクセストークンを利用できるようにした。例えば、Exchange Onlineは、2026年春にBasic認証(ID/パスワード)ではアクセスできなくなり、OAuth 2.0への対応が必要になる。
ほかには、無線LAN管理を強化している。管理対象の無線LANアクセスポイントに接続しているクライアント数を過去/現在の両方でグラフ表示する。現在の同時接続数を周波数帯、SSID、アクセスポイントごとに色分けしたドーナツグラフで表示し、混雑状況や利用偏りを直感的に把握できる。過去の接続数は、日付・時間別の積み上げグラフで表示し、対象期間中の最大接続数と平均接続数を色分けして確認できる。