[新製品・サービス]
生成AIチャット「Snowflake Intelligence」に構造化/非構造化の両データを自然言語で検索できる新機能
2025年12月9日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米Snowflake日本法人は2025年12月9日、クラウドデータウェアハウス(DWH)「Snowflake AI Data Cloud」の新機能として、生成AIのチャットを介して自然言語でデータを検索・参照できる「Snowflake Intelligence」を発表した。特徴は、非構造化データを対象とした一般的なRAG(検索拡張生成)検索に加えて、構造化データへのSQL検索も実施すること。また、どのデータを参照するかなどを細かく制御可能である。
Snowflakeの「Snowflake AI Data Cloud」は、クラウドデータウェアハウス(DWH)である。アーキテクチャの特徴は、データを格納するストレージとDWHのクエリーを実行するサーバー(仮想ウェアハウス)を独立して拡張できること。検索対象のデータとして、内部データベースだけでなくApache Iceberg形式のテーブルファイルも使える(関連記事:クラウドDWH「Snowflake」に、IcebergテーブルへのアクセスやLLM対応などの新機能)。
2025年11月に、Snowfalkeで管理するデータを、生成AIのチャットを介して自然言語で検索・参照できる機能「Snowflake Intelligence」を追加した。特徴は、業務文書などの非構造化データ(ベクトルデータベース)を対象とした一般的なRAG(検索拡張生成)の機能に加えて、自然言語をSQLに変換してRDBMSの構造化データを検索する機能を備えること。問い合わせの内容に応じて、必要なデータを検索する。
生成AIの検索対象となる構造化データは、AI向けのデータカタログとして定義しておく。非構造化データはベクトルデータベース化して検索する。RAGに特化した独自の大規模言語モデル(LLM)「Snowflake Arctic」を使う。また、検索対象データ(構造化/非構造化)と検索条件の指示プロンプトをテンプレートとして設定しておき、業務の用途に合わせて利用可能である。
Snowflake Intelligenceの意義について、Snowflake社長執行役員の浮田竜路氏は「AIにとってデータは燃料。企業には埋蔵されている生データ(原油)が沢山ある。ERPなどの構造化データだけでなく、非構造化データの量も多い。これらを精製してAIからデータとして使えるようにすることが重要」と説明した。
一般提供開始前の2025年6月に、パブリックブレピューを公開した。発表会では、パブリックプレビューのユーザー3社が登壇した(写真1)。コクヨは、現場部門が売上の分析に使っている。これに合わせ、BIツールのライセンスを7割減らした。富士フイルムは、売上分析のほか生産部門の品質管理に使っている。ジンズは、チャットボットのPoC(概念検証)を実施している。
写真1:写真左から、Snowflake 社長執行役員 浮田竜路氏、コクヨ ビジネスサプライ事業本部ビジネスサプライ事業戦略室データドリブン推進ユニットの夛名賀寛氏、富士フイルム ICT戦略部の三ツ井哲也氏、ジンズ アイウエア事業開発本部AI&データサイエンス部部長の川嶋三香子氏拡大画像表示
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