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象印マホービン、物流現場に頑丈タブレットを導入、導入後半年間故障ゼロ

2025年10月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

象印マホービン(本社:大阪市北区)は、物流現場で使うタブレット端末の堅牢性を高めた。2025年4月、従来のタブレット端末を、パナソニック コネクトの「頑丈タブレットPC」(10.1型のタフブック FZ-G2)に置き換えた。これにより、堅牢性への不安や、寒冷地などの環境が業務効率に与える影響を減らした。パナソニック コネクトが2025年9月30日に発表した。

 象印マホービンは、物流現場でタブレット端末を使っている(写真1)。入荷時の検品・格納、出荷時のピッキングや仕分け、在庫移動の検索、棚卸時の実棚入力などの業務に利用する。しかし、現場でタブレット端末を運用するにあたっては、いくつかの課題があった。

写真1:タブレット端末(写真は刷新後のタフブック FZ-G2)を使う象印マホービンの物流現場(出典:パナソニック コネクト)
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 課題の1つは堅牢性である。物流現場では端末を手に持ちながら作業する機会や、フォークリフトに搭載して利用する場面が多く、落下や衝撃による破損リスクがあった。バッテリーの持続時間も短く、寒冷地では充電が正常に行えないほか、気温が上がるまで端末が起動しない事態も発生していた。また、Windowsではない別OSのバージョンアップは社内での対応が難しく、1回あたり数百万円の経費がかかっていた。

 2025年4月、東日本配送センターで使うタブレット端末を、パナソニック コネクトの「頑丈タブレットPC」(10.1型のタフブック FZ-G2、写真2)に置き換えた。選定にあたっては、堅牢性の高さ、長時間駆動かつバッテリー交換が可能、Windows OS搭載、という3点を必須条件とした。このうえでさらに、手袋を着けたまま操作できること、物理ボタンがあること、本体にバーコードリーダーを搭載していること、を評価した。

写真2:パナソニック コネクトの「頑丈タブレットPC」(10.1型のタフブック FZ-G2)の外観(出典:パナソニック コネクト)
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 導入の効果として、堅牢性が向上した。以前は2~3か月に1台のペースで何らかの故障が起こっていたが、頑丈タブレットPC導入後半年が経過した時点で故障の報告はない。バッテリーの持ちも安定し、業務時間8時間に対して十分な稼働時間を確保でき、モバイルバッテリーによる電源供給が不要になった。

 Windows OSになったことで、WMS(倉庫管理システム)の改修も可能になり、毎月3~5件発生していた過不足出荷や誤出荷を解消できた。システム管理ツールと連携したOSアップデートやセキュリティ設定など、運用管理も楽になった。また、社用PC(レッツノート)と問い合わせ窓口を一本化できた。

 今回の東日本配送センターでの導入を踏まえ、九州の物流拠点で10台、西日本の部品管理拠点で11台の導入を検討中である。全社的な展開も視野に入れている。

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