[新製品・サービス]
レノボ、PCの調達から廃棄まで支援する運用管理サービス「モダンPCLCMパッケージ」を提供
2025年11月11日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
レノボ・ジャパンは2025年11月11日、PC運用管理クラウドサービス「モダンPCライフサイクルマネジメントパッケージ」を発表し、提供を開始した。中堅企業における調達から廃棄までのPCライフサイクルを一貫して支援する。PC運用/クライアント管理およびセキュリティツールとして、米Ivantiと米SentinelOneの両クラウドサービスを利用している。料金(税別)は管理対象PC1台あたり月額1000円(契約最小単位は100台)。
レノボ・ジャパンの「モダンPCライフサイクルマネジメントパッケージ」(以下、モダンPCLCMパッケージ)は、調達から廃棄までのPCライフサイクルを一貫して支援する運用管理サービスである。管理対象となるPCのベンダーや機種は問わないが、「ThinkPad」「ThinkBook」などのレノボ製PC用の運用設定テンプレートを用意している。
写真1:レノボ・ジャパン サービス事業本部 ソフトウェアグループ本部長の大原隆広氏拡大画像表示
中堅企業が抱えるPC運用管理のニーズに包括的に応える。レノボ・ジャパン サービス事業本部 ソフトウェアグループ本部長の大原隆広氏(写真1)は「なかでもパッチ管理のサポートへの需要が大きい」と説明した。
また、大原氏によれば、ユーザー企業の間で利用が定着していた、Windows Updateなどの更新プログラムを配信する「Windows Server Update Services(WSUS)」が、2024年9月に非推奨になったため、代替サービスへのニーズが高まっているという。
図1:「モダンPCLCMパッケージ」がカバーする5つの運用管理分野(出典:レノボ・ジャパン)拡大画像表示
モダンPCLCMパッケージは、PC運用/クライアント管理およびセキュリティツールとして、米Ivanti(イヴァンティ)と米SentinelOne(センチネルワン)のクラウドサービスを利用している。両サービスに備わる機能で、以下の5つの運用管理分野をカバーする。EDR(Endpoint Detection and Response:エンドポイント検知・対処)機能についてはSentinelOneを、他の機能はIvantiを主に活用しているという(図1)。
- 統合エンドポイント管理(UEM):キッティング、パッチ管理など
- デジタル従業員体験(DEX):PCの健康状態を可視化・スコア化
- IT資産管理(ITAM):ハードウェア/ソフトウェア構成を把握・管理
- ITサービス管理(ITSM):インシデント管理、変更管理など
- エンドポイント検出・対処(EDR):組織内のエンドポイントを対象にインシデントを検出・対処
図2:「モダンPCLCMパッケージ」がPCライフサイクルのフェーズごとで提供する各機能(出典:レノボ・ジャパン)拡大画像表示
図2は、PCライフサイクルのフェーズごとで提供する各機能をまとめたものである。DEX機能では、PCの内蔵ストレージ(SSD)の空き容量が逼迫したことが原因でPCの体感性能が下がった際、当該のPCを自動で検出し、不要なファイルを自動消去して空き容量を増やすといったことが可能である。
ITAM/ITSM機能では、PCにおけるライセンス違反やサポート有効期限(EOS/EOL)切れを検知し、アラートやチケットを発行する。AIがヘルプデスク業務を支援し、問い合わせを自動で解決する。重大な脆弱性が発生した際は、即時にパッチを配信すると共にチケットを発行する。
EDR機能を担うSentinelOneは自律型のエンドポイントセキュリティツールで、リアルタイムで脅威を検知・防御・対処する。ランサムウェア感染時には、ワンクリックで自動修復する。なお、モダンPCLCMパッケージでは自動修復機能を含むSentinelOneの標準プランを提供するが、オプションで、それにフォレンジック機能が加わる上位プランを契約できる。
モダンPCLCMパッケージの料金(税別)は、管理対象PC1台あたり月額1000円(契約最小単位は100台)。
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