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KEYAKI、「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」を販売、サーバー12台でGPU24基を搭載

2025年10月23日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サーバー製品を製造・販売するKEYAKIは2025年10月23日、「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」の販売を開始すると発表した。GPUを搭載したPCサーバーと液浸冷却装置で構成したオールインワン型の液浸サーバーシステムとして提供する。PCサーバー12台で最大24基のGPU「NVIDIA L40s」を搭載できる。

 KEYAKIの「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」は、オールインワン型の液浸サーバーシステムである。

 GPU「NVIDIA L40s」を搭載し、液浸冷却専用としてファンレス化したラックマウント型PCサーバーと、日本フォームサービスの液浸冷却装置「ICEraQ」(写真1)で構成する。最大構成として、高さ2UのPCサーバー12台、1台2基の合計24基のGPUを搭載できる(写真2)。

写真1:液浸冷却装置「ICEraQ Micro Japan Edition」の外観。PCサーバー12台(GPUはNVIDIA L40を合計24基)を格納できる(出典:KEYAKI)
写真2:液浸用のファンレスPCサーバー(上)とPCIe接続GPUカード「NVIDIA L40s」。サーバー1台に2基のGPUを搭載する(出典:KEYAKI)

 液浸冷却の採用により、空冷と比べて、システム全体の消費電力を最大45%削減するという。サーバーを高密度で実装することで設置面積を抑えられる。また、オールインワン型としてサーバー、液浸水槽、冷却液、チラーなどをすべてセットで提供することで、設置、運用、メンテナンスの手間を軽減する。

 液浸冷却装置は、設置スペースや冷却ニーズに応じて、高密度実装向けの24Uモデル「Micro Japan Edition」と、小規模環境向けの10Uモデル「Nano」から選べる(表1)。

表1:液浸冷却装置「ICEraQ」の仕様(出典:KEYAKI)
モデル 24Uモデル「Micro Japan Edition」 10Uモデル「Nano」
製品寸法(mm) 1200×H1650×D1167 W600×H1650×D1145
質量 約1280kg(冷却液約800L含む) 約670kg(冷却液約400L含む)
設置環境温度(摂氏) 5~40℃
ラックサイズ 24U 10U+サービスU
CDU 1(一体型)
熱交換器処理能力 供給冷水温度12度時:60kW
供給冷水温度32度時:40kW
供給冷水温度12度時:10kW
供給冷水温度32度時:6kW
必要許容水流量 120L/min 80L/min
接続配管径 Rc 40A Rc 25A
ポンプ最大消費電力 0.75kW
ポンプ電源仕様 三相200V15A 2系統
制御PC用電源仕様 単相100V15A 1系統
関連キーワード

GPU / NVIDIA / 液浸冷却 / PCサーバー

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