NECは2025年10月24日、地域金融機関の営業店を支援する「営業支援クラウドサービス」に、生成AI機能を実装すると発表した。訪問準備や交渉記録整理といった定型業務を生成AIで自動化する。2026年春頃を目途に提供を開始する。
NECの「営業支援クラウドサービス」は、全国55の信用金庫が採用するパッケージソフトウェア「信用金庫向け営業支援システム」のSaaS版である。地域金融機関の渉外・営業活動サイクルに基づき、営業計画の立案から実行、管理、分析までを支援する(図1)。
図1:地域金融機関の営業店を支援する「営業支援クラウドサービス」の概要(出典:NEC)拡大画像表示
2026年春頃を目途に、営業担当者が顧客に営業する際の事前準備を支援する3つの機能「訪問する顧客の事前調査」「交渉履歴の要約・課題抽出」「セールスシナリオ立案」を生成AIを活用して実装する(図2)。
- 訪問先の事前調査:加工された公開情報や地域金融機関内の取引データをもとに、訪問先企業の業況や業界動向を自動で整理する
- 交渉履歴の要約・課題抽出:商談記録や稟議資料を生成AIが解析し、交渉の要点や潜在的な課題を自動で抽出する。後続の職員間連携や次回提案につなげやすくする
- セールスシナリオ立案:顧客属性や取引実績に基づき、融資、資産運用、事業承継などの提案シナリオを自動で生成する
図2:地域金融機関の営業店を支援する「営業支援クラウドサービス」に追加する生成AI機能の概要(出典:NEC)拡大画像表示

































