国内市場でも選択肢が広がってきたクラウドサービス。なかでも、ユーザー企業が業務システムの基盤として導入しやすいとの観点から、OSやミドルウエアなども含めてサービスする「PaaS」への関心が高まっている。ここでは主要なPaaS環境について、その詳細を見てみよう。
現状のクラウドサービスは、次の3つに大別するのが分かりやすい。仮想マシンやネットワークなどITリソースのみを提供する「IaaS」、これにOSやミドルウエアも加えて提供する「PaaS」、さらに業務アプリケーションも含めて提供する「SaaS」である(図5)。中でも、最も動きが活発なのがPaaSだ。
そこで、国内で利用できる主要なPaaSの概要をまとめた(表5)。選定に際しては、以下のの3要件を満たすことを基準とした。
- 仮想化技術を用いてITリソースを月額料金の単位で期間貸しする
- OSやミドルウエアといったアプリケーションの開発・実行環境も含む
- 要望に応じて、物理的にパーツを増設するのではなく、論理的なリソースをオンデマンドで割り当てられる
ユーザーは何を比較すればよいのか。仮想マシンの性能や価格だけでは不十分で、利用できるOSやDBMSの種類などもチェックが必要だ。リソースを増強する際にかかる時間も見逃せない。さらに、システムの状況を監視する機能や、可用性の基準となるSLAも重視したい。
別の注意点はクラウド技術が発展途上にあり、図5が最終形ではないこと。今後はWebアプリケーションサーバーやDBMSが仮想化技術を内包し、今より上位のレイヤーで可用性が論じられる時期も来る可能性が大きい。関連技術を常にウォッチする姿勢も大切だ。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-




