さくらインターネットは2025年10月20日、スーパーコンピュータ「さくらONE」のマネージド/ベアメタルサービスを拡張した。既存構成(NVIDIA H200サーバー55台、合計440 GPU)に加えて、NVIDIA B200サーバー48台構成(合計384GPU)を新設した。ファイルストレージを介して両構成間でデータを共有できる。
さくらインターネットは、同社とさくらインターネット研究所、同社子会社のプラナスソリューションズで共同開発・運用するスーパーコンピュータ「さくらONE」の計算資源をマネージド/ベアメタルサービスとして提供している。
サーバーリソースの提供に加え、マネージドサービスとして、ジョブスケジューラ、処理状況の可視化、ユーザーアカウント管理、障害時のノード交換対応など、計算環境の立ち上げから日常的な運用管理までトータルで支援する。システムは、同社の石狩データセンター(北海道石狩市)で稼働する。
同サービスは2025年9月30日に提供が始まった。GPUメモリー141GBの「NVIDIA H200 GPU」を8基搭載したPCサーバーを最大55台構成(合計440基のGPU)で利用できる(関連記事:さくらインターネット、「さくらONE」を“マネージドスパコン”で提供、最大構成は440基のNVIDIA H200)。
今回、NVIDIA B200搭載サーバーを増設して処理能力を拡張した。ユーザーは、GPUメモリー180GBの「NVIDIA B200 GPU」を8基搭載したPCサーバーを最大48台構成(合計384基のGPU)で利用できる。既存構成(H200)と新構成(B200)は、両構成に共通するファイルストレージ(Lustreベースの並列ファイルシステム)を介してデータを共有可能である(図1)。
図1:さくらONEのシステム構成。H200搭載サーバー55台にB200搭載サーバー48台を追加した(出典:さくらインターネット)拡大画像表示
表1は、H200構成とB200構成のスペックおよび想定用途の違いである。H200はAI用途以外に、倍精度演算によるシミュレーションなどHPC(High Performance Computing)など汎用的なGPUスパコン用途を標榜する。一方、B200は、AI用途(FP8/FP4などの低精度演算)により特化している。
表1:H200搭載ノードとB200搭載ノードの違い(出典:さくらインターネット)拡大画像表示
図2は、AIモデルの開発にH200とB200を組み合わせて利用するイメージである。データを格納するストレージを180日間契約し、H200搭載サーバー10台を90日間使用してデータを作成し、B200搭載サーバーを60日間使用して事前学習させている。
図2:AIモデルの開発にH200とB200を組み合わせて利用するイメージ(出典:さくらインターネット)拡大画像表示
計算資源をIaaS型で提供する「高火力」シリーズとの住み分けを図3に示している。高火力シリーズが計算資源をそのまま提供するのに対し、さくらONEは計算資源(高火力PHY)と同一構成のハードウェアを使いつつ、ミドルウェア/ソフトウェアや運用サービスを含め、すぐに利用可能な状態で提供する。
図3:「高火力」シリーズと「さくらONE」マネージドサービスの住み分け(出典:さくらインターネット)拡大画像表示
さくらインターネット / スーパーコンピュータ / 生成AI / HPC / GPU / NVIDIA / マネージドサービス / ベアメタル
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