ここ数年、当社はSAPの導入を進めています。会計と生産モジュールはすでに稼働済み。現在は、販売モジュールの開発に取り組んでいる真っ最中です。販売管理システムは、自社内での利用に限られる会計や生産システムとは、開発の中身がかなり違います。もともとのパッケージに手を入れなければならない部分が多いんですよ。外部の取引先とのデータ交換が絡むし、業界独特の商習慣にも対応する必要もありますから。
ここ数年、当社はSAPの導入を進めています。会計と生産モジュールはすでに稼働済み。現在は、販売モジュールの開発に取り組んでいる真っ最中です。販売管理システムは、自社内での利用に限られる会計や生産システムとは、開発の中身がかなり違います。もともとのパッケージに手を入れなければならない部分が多いんですよ。外部の取引先とのデータ交換が絡むし、業界独特の商習慣にも対応する必要もありますから。
そこで今回、「SEのためのERP入門」を読みました。これは、現役のシステムコンサルタントがSAP導入の方法論や注意点をまとめた本です。プロジェクトの全体像を把握して、この先どんな作業が発生しそうか先回りして考えるのに役立っています。
25人の部下を率いる身として、どうやってチームをファシリテートするかは大きな課題です。ファシリテーションというと、単なる会議の効率化と思いがちですよね。でも、「ザ・ファシリテーター」を読むとその本質は実はもっと深いところにあることが分かります。ファシリテーションとは、メンバー同士のコミュニケーションを活発にし、気持ちを1つにしてチームを成立させるための手法なんですよ。この本は小説仕立てになっていて読みやすく、おすすめです。会議で議論が膠着したときに目先を変える、ふと出たアイデアをふくらませる、といった手法を具体例を通じて学べるし、参考文献の紹介が随所にあるのも助かります。
「日本から文化力」は、同じ日本でも年齢や地域、職業などによっていろいろな文化や価値観があることを再認識させてくれます。この本を手に取ったのは、チーム作りと並んで部下の価値観を広げてやることも、上司である私の仕事だと常々考えているからなんです。異なる文化や価値観を柔軟に受容できれば、人間の幅も仕事の幅も大きく広がりますからね。
本を読むのはたいがい、通勤電車の中か自宅近くにある喫茶店です。特に、内容的に“重たい”本を読むときはじっくり腰を落ち着けられる喫茶店がいい。印象的な言葉に線を引いたり、コメントを書き込んだりしやすいですし。
プレゼン前などに自分の考えをまとめるのも、この喫茶店です。そんなときに使うのは、もっぱら手帳とペン。パソコンは使わないですね。というのも、人間の思考は必ずしも直線的に流れません。あちこち飛んだり、行きつ戻りつしますよね。キーボードでの入力は、そういう流れを止めてしまう気がするんですよ。その点、紙に手書きだったら思考を自在にジャンプさせられる。思いついたことを書き連ねて、あっちとこっちを矢印でつなげるとか、線で囲んでグループ化するとか。
本を読んだり、頭の中を整理したりと、その喫茶店には週3日は顔を出しているかな。帰宅前に“モード”を切り替えるために寄ることもあります。仕事では、おもしろくないことも起きるでしょ。そういうとき、コーヒーを1杯飲んで気分をすっきりさせてから帰るんです。不機嫌な気分を家に持ち込みたくない。妻に伝染したら、小遣いに影響してしまいます(笑)。
- 増田 裕一 著
- ISBN:978-4478360712
- ソフトリサーチセンター
- 2730円
- ジェフ バーグランド 著
- ISBN:978-4768468685
- 現代書館
- 2310円
- 柳 富雄(やなぎ とみお)氏
- 森永製菓 業務推進本部 情報システムセンター長
- 1976年に森永製菓に入社し、情報システム部門に配属。関連会社であるレストラン森永への3年間の出向を経て、2002年より現職。現在は、ERPを中心とする社内のシステム再構築に携わっている。
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