[GDO、社内システム 刷新への道]

同時進行ドキュメント!GDO、社内システム刷新への道 Part11―姿を現した新システム

2011年4月13日(水)

これまで述べてきた通り、G10プロジェクトは3月初め現在、総合テストのフェーズにある。この後、受け入れテストに進む計画で、外部から見て大きな動きがあるわけではない。そんな中で、2つの喜ばしいトピックスがあった。今回は、その内容とテストの実情を報告する。

これまで述べてきた通り、G10プロジェクトは3月初め現在、総合テストのフェーズにある。この後、受け入れテストに進む計画で、外部から見て大きな動きがあるわけではない。そんな中で、2つの喜ばしいトピックスがあった。今回は、その内容とテストの実情を報告する。

IT投資の不合理を痛感

トピックスの1つは、ユニークなアーキテクチャで知られるイージェネラのブレードサーバー「BladeFrame」上でSAP ERPの開発・品質検証環境を構築し、仮想ブレード上で稼働させたことだ。

GDOは2009年にBladeFrameを導入。全社共通のシステム基盤として活用しており、性能や信頼性を高く評価している。とはいえ、BladeFrame上でSAP ERPを稼働させるのはGDOが国内初のケース。しかも、イージェネラが提供する仮想化機能を用いた仮想ブレード上での稼働は、SAPの認定を受けていない。「問題が起きることはないと確信していたが、実際に動いてほっとしている」(IT戦略室の志賀智之室長)。本番環境は、同機の物理ブレードを割り当てる。

もう1つのトピックは、会計システムの画面が出来上がったことだ。受注から在庫引き当て、請求まで一気通貫で画面の遷移を見られるようになった。だが画面を見た大日健CIOは、「この画面に億単位の金額を支払ったのか」という複雑な思いにかられたという。IT産業への疑問も湧いた。システム刷新を決め、ベンダーと契約を結んだのは2009年12月。それから1年以上、システムの完成像が分からぬままプロジェクトを進めてきた。「1年もたてば、企業の業務や規模は大きく変わる。当社のように、成長途上の中堅企業であればなおさらだ。実際の動作画面を見るまでに契約から1年以上、場合によっては数年かかるというIT業界のスピード感は、そうした現実とかけ離れている。ぜひ改善してほしい点だ」(大日CIO)。

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同時進行ドキュメント!GDO、社内システム刷新への道 Part11―姿を現した新システムこれまで述べてきた通り、G10プロジェクトは3月初め現在、総合テストのフェーズにある。この後、受け入れテストに進む計画で、外部から見て大きな動きがあるわけではない。そんな中で、2つの喜ばしいトピックスがあった。今回は、その内容とテストの実情を報告する。

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