ビッグデータを使って企業はどんな価値を導出し、事業に活かしているのか。先進的な日本企業15社の取り組み事例をまとめた。
ビッグデータを活用する機運が高まる中、実際に効果を上げる事例が出始めた。既存サービスの品質向上やマーケティング施策の精度向上、最新情報提供などの用途に活用する事例が多い。ここでは、代表的な企業の活用事例を紹介する。
- ANA[空運業]
航空機に取り付けたセンサーを使って機体の重心を測定する。搭乗者数や荷物の重量データも収集し、乗客や積荷などをどう配置すれば重心を最適化できるか割り出す。重心位置を適正に保つことで、燃料費を削減できる
- NTTドコモ[情報・通信業]
販売店やコールセンターに寄せられた顧客からの問い合わせなどを収集し、マイイング技術を使って分析する。分析結果を新商品の開発やサービス改善などに役立てる。携帯電話やスマートフォンから収集したデータ「モバイル空間統計」の販売にも乗り出す
- エスエス製薬[医薬品]
Twitterから“風邪”に関する投稿を抽出/分析し、風邪が今後流行るのかといった兆候を探る。分析結果はWebサイト「カゼミル+」より配信する。天気情報を活用し、風邪に関する投稿数が、今後どう増減するのかを予測することも可能
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