[IT人材育成[戦略と実践]]

IT人材育成のキラーソリューション「新CCSF」の全容を理解する(その2)

IT人材育成[戦略と実践](13)

2014年7月16日(水)高橋 秀典

今日の情報システムは企業を支え、ビジネスを戦略的に遂行するための武器でもあります。その構築・実現を担うIT人材の育成は、あらゆる企業にとっての最重要課題にほかなりません。本連載では、企業のITリーダー=IT戦略・情報システム責任者が、いかにしてIT人材育成・活用を推し進めていけばよいのかを掘り下げていきたいと思います。

 CCSF(共通キャリア・スキルフレームワーク:Common Career Skill Framework)は、2014年7月末に素晴らしい内容に生まれ変わって世に出る予定です。今回発表される「新CCSF」(仮称)は、最終形の構造と時間をかけて構成されたコンテンツが用意され、これぞ「IT人材育成のキラーソリューション!」と評価できるものになっています。そこで本連載では前回より特別集中連載のかたちをとって、新CCSFの考え方や使い方についての解説を始めています。続けて読んでいただき、新CCSFの内容と企業にもたらす価値を理解していただければと思います。

CCSFはスキル標準を導入するためのツール

 人材育成のために「CCSFを導入する」わけではありません、「CCSFを使ってスキル標準を導入する」という考え方が重要になります。では、逆にCCSFを使わない場合、どのような問題につき当たるのでしょうか。主な問題を次に示してみます。

●ITSSとUISSといったように複数のスキル標準を組み合わせて使いたいが、それぞれ構造が異なるため、うまくできるか自信がない。
●自社の戦略や事業計画に合った人材を目標に設定して育成を進めたいが、何から手をつけたらよいかわからない。
●3つのスキル標準が別々に管理されて、なおかつ更新されていくので、維持工数の増加や、複数スキル標準の活用が難しく思える。

 こうした問題を解決するため、企業向けのスキル標準の導入ツールとしてCCSFが策定されました。その導入活用プロセスは、図1のように提示されています。

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