新生銀行、百五銀行、三重銀行の3行は2014年7月、総合口座の取引をモニタリングするためのシステムを稼働させた。マネーロンダリングや振り込め詐欺、キャッシュカード偽造・盗難といった金融犯罪にかかわる疑いがある取り引きを検知・予防することが目的。製品を導入したSCSKが、2014年8月29日に発表した。
近年、マネーロンダリングや振り込め詐欺、キャッシュカード偽造・盗難といった金融犯罪が急増中だ。手口も巧妙化している。こうした犯罪の舞台となる金融機関にとって、膨大な取引データから疑わしい取引を迅速に発見するための管理体制作りは焦眉の急だ。
そこで上記3行が揃って導入したのが、新システムである。事前に設定したルールに基づき、ATMやネットでの入出金情報、顧客情報などから疑わしい取引を検知する。担当者が画面上で自由にルールを変更できるため、日々進化を遂げる犯罪手口に柔軟に対応できるという。
疑わしい取引を検知した際や必要な作業を指示するナビゲーション機能や、金融庁へ電子申請するための届出用データを自動作成する機能も備える。
3行ともに、SCSKの金融機関向けソリューションを用いて構築した。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 新生銀行、百五銀行、三重銀行 |
業種 | 金融 |
導入システム | 総合口座取引モニタリングシステム |
導入目的 | 金融犯罪の検知・防止 |
主な利用製品 | 「BankSavior」 |