IoT(Internet of Things:モノのインターネット)への関心が高まり、IoTを実現するための様々なテクノロジーが開発されている。これらを使ってビジネスを変革したり新規ビジネスを開発したりするチャンスであり、企業の成長や競争力へとつながる。今回は、IoTによるサービス化に向けた計画と構築について考えてみたい。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の応用分野については、本連載では様々な角度から取り上げてきた。第19回で成功モデルを、第20回は大きな応用分野としてのIndustrial Internet(インダストリアル・インターネット)を、第23回ではビッグデータ分野の成功事例について、それぞれ述べた。
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IoTの構築についても、第10回でシステム構築に関する考慮点を、第17回ではIoTを推進するに当たって検討すべきセキュリティについて触れた。さらにIoTのためのコンピューティングパラダイムであるフォグコンピューティング(Fog Computing)について、第21回と第22回で取り上げた。
これらを前提に、IoTを使ったサービスを実際に開発する際には、図1に示す計画と、構築、運用のステップが必要になる。
ステップ1:計画=ターゲットとゴールの設定
これまでにも度々述べてきたように、「IoTシステムで何を実現するか」というターゲットとゴールの設定が最も重要である。企画のアプローチとしては、プロダクトアウトとマーケットインがある。
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