[インタビュー]

前例無きデジタル時代にこそ際立つリーダーの熱意と気概─マルケトCEO

2016年7月8日(金)川上 潤司(IT Leaders編集部)

デジタルテクノロジーを活用し収益に直接貢献せよ─。この文脈において、マーケティング部門が脚光を浴びる一方で、IT部門は存在感を示せずにいるとの声がある。マーケティングオートメーションの領域で気を吐くベンダーのトップは、この構図をどう見ているのか。マルケトのCEO(最高経営責任者)、フィル・フェルナンデス(Phil Fernandez)氏に話を聞いた。

 スマートフォンの普及、ソーシャルメディアの台頭、多種多様なデータを収集し分析する仕組み…。消費者や企業の身の回りで巻き起こっているデジタルテクノロジーの進化と普及がビジネスに大きなインパクトをもたらしている。

 例えば、顧客の購買履歴や行動パターン、時々の心象といったものを「データ」として、それもかなり細かい粒度で捉えられるようになった。「一人ひとりの“今”に最適化させたアクションをとれば関係強化や収益アップにつなげられるはず」と考えるのはごく自然な流れで、その可能性の大きさに気付いたマーケティング部門が我先にとチャレンジを始めたのは多くが知るところだ。

マルケトのフィル・フェルナンデスCEO(右)と、日本法人社長の福田康隆氏(左)

 当社のように、マーケティングに関わる業務を高度化させるソリューションを提供するプレーヤーも続々と登場し、この10年で市場はにわかに活況となった。多くの企業が試行錯誤を重ねて経験を積み、中には大きな成果を得る事例も登場。それらが刺激材料となって、さらに次なる手を洗練させる競争サイクルが加速している。

 マーケティング部門は顧客に直接タッチし得るポジションで、その活動効果が分かりやすいだけに、経営陣や社内から熱い視線を浴びることとなる。CMO(Chief Marketing Officer)が頭角を現し、大きな予算を持って、活動の範囲を拡げるといったことも目立ち始めた。その一方で、従来からIT戦略の一翼を担っていたCIO(Chief Information Officer)やIT部門のリーダーが相対的に存在感を薄めてしまったきらいもある。マーケティング部門は前衛的で、IT部門は保守的という、固定観念で塗り固まっている企業も少なくない。

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