クラウディアンは2018年1月11日、Amazon S3互換オブジェクトストレージソフト「CLOUDIAN HYPERSTORE」と組み合わせて使うNASヘッド製品「CLOUDIAN HyperFile」を発表、同日提供を開始した。S3互換ストレージ上のデータに対してNFSやCIFS/SMBなどでファイルアクセスできるようになる。
CLOUDIAN HYPERSTOREは、米CloudianのAmazon S3互換オブジェクトストレージソフトである。オンプレミス環境や任意のクラウド環境にインストールすることで、Amazon S3互換APIでデータにアクセス可能なストレージを構築できる。汎用PCサーバー3台の最小構成からスモールスタート可能で、数ペタバイトを超える規模まで容易に容量を拡張できる。
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今回新たに用意したCLOUDIAN HyperFileは、S3互換オブジェクトストレージであるCLOUDIAN HYPERSTOREに対してNAS(ファイル)アクセスできるようにするNASヘッド製品である。仮想アプライアンスまたは物理アプライアンスの形態で提供する。ファイルアクセスプロトコルとして、NFS、CIFS/SMB、FTPを利用できる。
アクセスを高速化するため、ローカルキャッシュ機能も備えている。例えば、読み出し時にファイルがキャッシュ上にあった場合は、バックエンドのオブジェクトストレージからオブジェクトを転送することなく、キャッシュ上のファイルデータをクライアントに返す。物理アプライアンスでは、キャッシュ用のドライブを最初から搭載している。
HyperFileを経由することでファイルアクセスが可能になるが、これと同時に、HyperFileを経由せずにS3互換APIを介してCLOUDIAN HYPERSTOREにアクセスできる。これら2つのアクセス手段を両立させて混在させて使うことができる。
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