NECネッツエスアイは2018年9月3日、監視用カメラにモバイル通信モジュールと録画機能を搭載したモバイルカメラ「MORECA」を発表、同日販売を開始した。電源さえ供給できれば利用できる。開発会社は、CHO&Company。
NECネッツエスアイの「MORECA」は、1つの筐体に、監視用カメラ、モバイル通信(LTE/3G)モジュール、録画機能を一体化したモバイル監視カメラである。通信設備の工事が不要で、電源さえあれば設置できる。
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有線の通信ネットワークの工事が難しい山間部などの地域や、移転・移設が頻繁に発生することが多く、都度工事が発生し、コストがかさんでいた建設現場やイベント会場、河川や溜池の水位監視用途などに向く。
録画した映像は、クラウドを介してPCやスマートフォンなどで閲覧できる。映像は、低速データ通信SIMを想定し、低ビットレートに圧縮して最適化した状態で送信する。狭い帯域幅でも比較的高い品質を実現でき、回線コストを節約できるとしている。
運用管理面では、カメラの状態を監視する機能を備えており、モバイル通信やSDカードの異常が発生した場合に遠隔で修正/リブートすることができる。
NECネッツエスアイは、MORECAの導入に際し、モバイル通信サービス(ネッツワイヤレス)の提供からカメラの設置、保守サポートまで、一貫した導入サービスを提供する。
地方自治体、イベント、建設、スポーツ、レジャー事業者などを対象に、顔認証や不審者検知の各種映像解析サービスとの組み合わせで、関連売上2020年累計20億円を目指す。