日立製作所は2018年10月4日、パソコンとUSBデバイスの間に挟んで使うUSB接続装置で、不正なUSBデバイスを使用禁止にする製品「NX UsbMonitor」のラインアップを拡充した。新たに、装置の設定をネットワークを介して変えられる管理ソフト「NX UsbMonitor/Manager」を追加した。これに合わせて、小型のUSB接続管理装置「1ポート版USB接続管理装置」も製品化した。2018年12月20日から提供する。価格は、個別見積もり。
NX UsbMonitorは、物理的に取り付けるだけで不正なUSBデバイスの接続を遮断できるUSB接続管理装置である。パソコンなどのUSB接続ポートと、USBメモリーなどのUSBデバイスを仲介する。特徴は、不正なUSBデバイスのパソコンへの接続を、装置単体で防止できることである。あらかじめ装置に登録済みのUSBメモリーに限って、パソコンから利用できる。
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今回新たに、USB接続管理装置をネットワーク経由で管理できるソフトとして、NX UsbMonitor/Managerを用意した。USB接続管理装置の稼働状況や、未登録のUSBデバイスの使用履歴などを管理できる。ホワイトリスト(接続してもよいUSBデバイスのリスト)も、同ソフトを介して個々の装置に登録できる。
従来のスタンドアロン型の運用では、USBデバイスの接続可否を判断するためのホワイトリストの設定には、専用の特殊USBメモリーを用いたUSB接続管理装置ごとの更新が必要だった。今回のNX UsbMonitor/Managerで、USBデバイスの接続履歴を含めてネットワーク経由で統合管理できるようにした。
NX UsbMonitor/Managerでは、USBデバイスの使用状況を常時監視し、ホワイトリストに未登録であるUSBデバイスの不正接続をリアルタイムに検知する。不正接続が生じた時刻や場所といった履歴も管理端末上で一元的に把握できるため、インシデント発生時には影響範囲の特定などに役立つ。