[事例ニュース]
東急ハンズ、商品の場所をスマホアプリのフロアマップで確認できる実証実験を開始
2020年2月28日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
東急ハンズは、目的の商品が店舗内のどこにあるのかを顧客がスマートフォンアプリ上で確認できるようにする実証実験を、2月28日に開始する。東急ハンズの従業員は、商品の棚札と棚に付けた2次元コードをモバイル端末のカメラで撮影するだけで、商品マップを作成できる。顧客は、スマートフォンアプリから商品の在庫を検索し、置いてある場所を知ることができる。実験はNTTデータとともに実施する。NTTデータが2020年2月28日に発表した。
東急ハンズは、NTTデータとともに、2次元コード技術を活用した商品マッピングサービスの実証実験を開始する。各商品の棚札と棚に対して、2次元コードを貼り付る。これをモバイル端末のカメラで撮影することによって、どの棚に何の商品があるかをマッピングできる(写真1)。
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2次元コードには、スペインのNavilens(ナビレンズ)が提供する技術を使う。従来のバーコードとは異なり、複数のコードを同時に高速で認識できる。1度に200以上のコードを認識できるため、登録作業を省力化できる。
店舗を利用する顧客は、スマートフォンアプリから商品を検索し、商品がどの棚にあるのかフロアマップ上で確認できる。欲しい商品について、店舗の取り扱い有無を来店前に確認することができるだけでなく、店舗での商品位置を、来店前および来店中に確認できる(図1)。
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実証実験では、省力化の効果を計測する。商品の登録から、商品マップの作成までにかかる時間を計測し、実店舗での従業員の作業として適用できるかを検証する。また、利便性が向上するかどうかも確かめる。登録した商品をスマートフォンで検索し、商品マップが瞬時に確認できるかを検証する。
実証実験は、東急ハンズの本社エントランスの一部エリアで実施する。実験期間は、2020年2月28日から2020年3月25日を予定する。実験結果を踏まえて、2020年度に、東急ハンズ実店舗においてサービスの導入を検討している。
NTTデータは、商品マッピング以外の新たな機能を順次拡充し、本サービスを2023年度末までに小売業界100店舗に導入することを目指す。