さくらインターネットは2020年6月24日、インターネット環境から電子サインを行い、契約プロセスを電子化できるクラウドサービス「電子契約プラットフォームβ」を開始した。押印プロセスのオンライン化によってリモートワークを支援する。ベータ版の提供期間中は無料で利用できる。
電子契約プラットフォームβは、Webブラウザから簡単に利用できる、電子契約の基盤サービスである(図1)。クラウドサービスとして提供する。これまで契約時に用いてきた紙媒体への押印・発送、収入印紙の貼付などの
図1:電子契約プラットフォームβの概要(出典:さくらインターネット)
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業務を不要にする。PDFファイルへの電子署名によって、詐称・改竄を防止する。
日本商習慣に浸透する紙媒体と印鑑を用いる契約業務は、企業が推進するリモートワーク導入の際の課題である。同基盤を利用することによって、安全な状態で、場所を問わずに電子契約を行える。
提供する機能は、以下の通り。
- 電子サイン:電子サインを付与したPDFファイルの作成機能を利用できる
- 文書管理:PDFファイルをクラウド上に保管し、いつでもアップロード・ダウンロードできる
- AATL(Adobe Approved Trust Listプログラム)証明書を採用:Adobe Acrobat Readerの利用により、誰でも文書の完全性を検証できる(AATLに準拠した電子サインにつきPDFファイルを作成)
さくらインターネットは今回、新機能の動作検証およびフィードバック収集を目的として、開発中のサービスを実験的に提供する。正式サービスとして提供するまでの間、限定的なサービスレベルで利用できる。