テックタッチは2021年12月21日、デジタルアダプションツール「テックタッチ」を強化し、クリック操作やデータ入力を自動化する「オートフロー」機能を追加したと発表した。経費精算/営業支援システムなど、エンドユーザーが普段利用しているWebシステムの画面上に、カーナビのようにリアルタイムに操作ガイドを表示する。RPAと異なり、ユーザーが実際に業務アプリケーションを操作しながら利用する。ユーザーの操作を補助する形になる。
「テックタッチ」は、Webブラウザ画面上に操作を支援するガイドを表示するデジタルアダプションツールである(関連記事:アシスト、Webシステムの画面上にリアルタイムに操作ガイドを表示できる「テックタッチ」を販売)。
経費精算システムや営業支援システムなど、エンドユーザーが普段利用しているWebシステムの画面上に、カーナビのようにリアルタイムに操作ガイドを表示する。SaaS型のクラウドサービスであり、専用のプラグインを導入したWebブラウザで操作ガイドを再生する(画面1)。
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今回、テックタッチを強化し、一部のWeb画面操作(クリック操作、セレクト操作、データ入力)を自動化する「オートフロー」機能を追加した(図1)。エンドユーザーによるWeb画面操作と並行して、あらかじめ決めておいた操作を自動で実行する。RPAと異なり、ユーザーを代替するのではなく、ユーザーの操作を補助する形になる。RPAでは自動化できなかった箇所に対しても自動化設定を施せる。自動化の対象となる操作はノーコードで設定する。
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先行導入企業が、積水化学工業である。同社は、工場向けの購買・調達、支払システムをクラウド化した。同システムの導入にあたり、新たに現場でデータを入力する負担が生じることになった。この負担を軽減するため、テックタッチのオートフロー機能を導入した。従来であれば手入力が必要だったデータ入力を自動化することで、受発注管理を効率化する狙いがある。