パロアルトネットワークスは2022年3月22日、ファイアウォールのOSソフトウェアをバージョンアップした。新版「PAN-OS 10.2 Nebula」を提供開始した。新版では、ディープラーニング(深層学習)によるサイバー攻撃の検知をインラインで実行する機能を追加した。これにより、従来製品と比べて防御処理速度が6倍向上したとしている。
パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール(NGFW)の特徴は、ネットワークパケットの中身を分析し、アプリケーション(App-ID)、ユーザー(User-ID)、コンテンツ内容(Content-ID)などを識別した上で、これらに基づいてアクセスを制御することである(関連記事:パロアルト、ファイアウォールを強化、マルウェアをアルゴリズムでリアルタイムに判定)。
今回、ファイアウォールのOSを、PAN-OS 10.2へとバージョンアップした。新版では、ディープラーニング(深層学習)によるサイバー攻撃の検知をインラインで実行する機能を追加した。これにより、従来製品と比べて防御処理速度が6倍向上したとしている(関連記事:パロアルト、ファイアウォールOS「PAN-OS 10.1」、ユーザーIDベースのアクセス制御を容易に)。
ファイアウォールの障害発生を、影響が及ぶ前にマシンラーニングを用いて予測する機能(AIOps)も追加した。DNSセキュリティの強化では、休眠状態にあったにも関わらず大量のトラフィックを受信し始めたドメインへの対処を強化した。Webアクセスについても、ディープラーニングによるWebコンテンツのインライン解析が行えるようになった。