ファッションや雑貨などの通信販売会社であるフェリシモ(兵庫県神戸市)は、これまで紙で行っていた仕入先との受領書兼請求書のやり取りをWeb配信に切り替えた。これにより、印刷・郵送にかかっていた工数を3分の1に削減した。ウイングアーク1stの電子取引サービス「invoiceAgent TransPrint」を導入した。ウイングアーク1stが2022年5月17日に発表した。
ファッションや雑貨などの通信販売会社、フェリシモは、これまで紙で行っていた仕入先との受領書兼請求書のやり取りを、Web配信に切り替えた(図1)。これにより、印刷・郵送作業に要していた1.5日の工数を3分の1にした。郵送料や紙・封筒も不要になり、月間10万円のコスト削減を図った。仕入先のリモートワーク推進や業務効率化にも貢献した。
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フェリシモは以前、請求書に代わる運用として、「仕入先メーカー約600社に納品内容を記した受領書を郵送し、間違いがなければ押印のうえ返送してもらう」というプロセスを採っていた。このため、受領書兼請求書を出力して郵送する業務に、1.5日程度を要していた。また、仕入先への受領書兼請求書の印刷、郵送や回収業務にかかる作業工数やコストも膨らんだという。
業務プロセスを改善し、仕入先への支払いを滞りなく進めるため、受領書をデジタル化して仕入先取引先に一斉送信し、電子印を押して返送してもらう電子取引サービスの導入を検討した。こうして、invoiceAgent TransPrintを導入し、2021年8月にWeb配信を開始した(関連記事:「invoiceAgent TransPrint」新版、受信側でOCR済の帳票データをダウンロード可能に)。
フェリシモによると、同社の基幹システムは、約600社分のデータを1つのPDFでまとめて生成する仕組み。これに対してinvoiceAgent TransPrintは、取引先コードをOCRで読み取って取引先ごとにフォルダ分けして保存する。PDFとセットで明細をCSVファイルにして送付することで、配信作業を効率化し、大幅な工数削減につながったとしている。
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