マクニカは2024年3月11日、英Ohaloの非構造化データ可視化ツール「Data X-Ray」を販売開始した。クラウドストレージやファイルサーバーへの一括スキャンによる機密データの検出、検出されたファイルの分類・タグ付け、ファイルアクセスの監視およびポリシー違反の検出といった機能を備えている。
マクニカが販売を開始した「Data X-Ray」は英Ohalo（オハロ）の非構造化データ可視化ツールである。クラウドストレージやファイルサーバーへの一括スキャンから、Office文書ファイルやメール/テキスト情報などの非構造化データをを検出・分類する（図1）。
図1：非構造化データ可視化ツール「Data X-Ray」の概要（出典：マクニカ）拡大画像表示
「非構造化データは企業データ全体の80%以上を占める一方、容易に作成・移動できることから管理が難しい。求めるデータがどこに保管されているのか分からず、守るべき機密データに適切なセキュリティを適用できない」（同社）問題に対処する。
非構造化データの検出、ファイルの分類、ファイルアクセス監視の各機能を提供する。非構造化データの検出機能では、オンプレミスのファイルサーバーやクラウドストレージなど数十種類のストレージを一括スキャンしてファイル情報を取得する。ファイル内のテキスト情報も検索可能である。欧州データ保護規則（GDPR）におけるデータ主体アクセス要求（DSAR）に準拠している（画面1）。
画面1：特定のキーワードを含むファイルを検索してリストアップしている画面（出典：マクニカ）拡大画像表示
ファイル分類機能では、検出されたファイルを大規模言語モデル（LLM）を用いて自動分類する。契約書、請求書、企画書など種類ごとに分類してタグ付けする。日本語のNER（固有表現抽出）モデルを備えており、人名、組織名、場所などの固有名詞を特定する（画面2）。
画面2：AIがファイルの種類を自動で分類する（出典：マクニカ）拡大画像表示
ファイルアクセス監視機能では、ファイルへのアクセスや書き換えなどのアクティビティを監視し、セキュリティポリシーやコンプライアンスに反するデータ利用を可視化する。
