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iPaaS「HULFT Square」、SFTPサーバー機能とファイルイベントによるスクリプト起動機能を追加

2024年6月13日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セゾンテクノロジーは2024年6月11日、クラウド型データ連携ミドルウェア「HULFT Square」の定期アップデート(No.2024.1)をリリースした。SFTPサーバー機能を追加したほか、スクリプトの起動条件を拡充し、スケジュール起動だけでなくファイルイベントやWeb APIをトリガーに起動できるようにした。

 セゾンテクノロジー(2024年4月にセゾン情報システムズから社名変更)の「HULFT Square」は、データ連携ミドルウェアをクラウドサービスとして提供するiPaaS(Integration Platform as a Service)である。オンプレミスの業務システムやSaaSなどの間でデータを容易に連携できるようにする。

 3カ月ごとの定期アップデートを提供している。前回(No.2023.4)は、スクリプト同士の依存関係を可視化する機能を追加したほか、スクリプトをバージョンを指定して呼び出せるようにした(関連記事iPaaS「HULFT Square」にスクリプト同士の依存関係を可視化する機能─セゾン情報システムズ)。

 今回のアップデート(No.2024.1)では、オプション機能として、インターネット(TCP/IP)における代表的なファイル転送プロトコルであるSFTP(Secure File Transfer Protocol)のサーバー機能を追加した(図1)。

図1:データ連携サービス「HULFT Square」に追加したSFTPサーバー機能の概要(出典:セゾンテクノロジー)
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 外部システム(SFTPクライアント)からHULFT Square(SFTPサーバー)にSFTPでアクセスし、HULFT Squareにファイルをアップロードできるようになった。受信したファイルはHULFT Squareのストレージに格納する。後述するトリガー起動機能と組み合わせることで、ファイルの受信を契機にスクリプトを起動する運用も可能である。

 このほか、スクリプトの起動条件を拡充した。HULFT Squareは、よく実行する処理をスクリプトとして記載しておき、これをジョブとして実行する機能を備えている。これらのジョブ定義には、利用するスクリプトや、個々のスクリプトの起動条件を、複数同時に設定可能である(図2)。

図2:スクリプトの起動条件を拡充し、スケジュール起動だけでなく、ファイルイベントやWeb APIをトリガーとして起動できるようにした(出典:セゾンテクノロジー)
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 今回、ジョブ定義におけるスクリプトの起動条件を増やし、スケジュール起動だけでなく、ファイルイベントやWeb APIをトリガーとして起動できるようにした。例えば、1日1回実行するバッチ処理と、ファイル更新やWeb APIを契機とした即時実行を共に設定可能である。1つのジョブ定義の中で複数の起動条件を設定可能である。

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